二週間後、一通の手紙がポストにひっそりと置かれていた。
差出人は・・・佳代ちゃんだ。
俺は、歓喜した。
離れてみて私は、貴方無しでは生きられない事がよくわかりました。
だから直ぐにでも帰りたいです。
と書いてあるに決まってる。
俺もどうかしてたんだ。
本当にごめんね、俺も佳代ちゃんが居なけりゃ生きていけないよ、なんて返事が既に頭に渦巻いていた。
ところが・・・・・。
散々考えた結果、私は、もう二度とあなたの元には帰らないと決心しました。
あなたは、自分の夢に向かって突き進んで下さい。
あなたには、もう付いていけません。
いままで本当にありがとう。
そして、最後に辛いけど・・・さようなら。
ああああああ、そんな馬鹿な!
嘘だ、嘘に決まってる。
佳代ちゃんが俺と別れようなんて思う筈がない!
これは、何かの間違いだ。
そう思いたい。
夢であってくれ!
何度読み返したことか。
時間が止まってしまった。
いったい何時間泣き続けたことだろう。
楽しかった想い出ばかりが蘇る。
何を言ってもはい、大丈夫ですって笑顔で答えていた佳代ちゃん。
本当は、疲れ切ってへとへとの時もあった筈だ。
俺の心無い一言に傷付いた時もあった筈だ。
それでも一切文句も言わずに付いて来てくれた佳代ちゃん。
こんな素敵な奥さんが他に何処に居るっていうんだ。
俺は、両手両足を鋭い刃物で一気に切断されたような心境だ。
いや、そんなもんじゃない。
生きるエネルギーを失ったも同然だ。
俺は、もう人間の屑だ。
このまま地の底まで落ちていく気がする。
俺は、トキエと別れた時に悲しみの中から何かを掴んだ気がしていた。
でも、またしても同じ過ちだ。
どうして相手の事をもっと思いやる事が出来ないんだ。
どうして自分の事で精一杯になってしまうんだ。
自分の良くない所は、充分わかっている積りなのに。
俺は、馬鹿なのか?
救いようの無いろくでなしなのか?
愛って何だよ?
人を愛するってもっと楽しい事じゃなかったのか?
それとも俺に人を愛する資格が無いって事なのか?
どうしてこんなに苦しい思いを繰り返さなくちゃならないんだ?
誰か教えてくれ!
誰か助けてくれ!
もう明日の事もわからない。
1分1秒先すらわからない。
今、俺が生きているのかどうかも定かじゃない。
何もかも見えない。
俺は、もう終わりかもしれない。
やばいな、立ち直れるのかな?次回へ続く