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三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
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愛の粒子

東京ではこの数年の間にライブハウスが増え続けている。
音楽をより楽しもうという人達が激増しているのならそれはとても喜ばしい事だと思う。
だが果たしてそうだろうか。
実態はスケジュールの埋まらないハコが急増しているんだ。
なのにハコは増え続けている。
完全な供給過多だ。
それでも本当に音楽が好きで少しでも良い音楽を拡げる側として世の中に貢献したいというのならそれはそれで素晴らしい事の筈だ。
20年前、俺はそんな志を持ってこの世界に入った。
入ってから気が付いたのはノルマを掛ければライブハウスってのは凄く美味しい商売だという事だ。
だが、どう考えてもフェアとは思えない。
他人には他人の事情がある。
だから他のハコには他のハコの事情もあるのは解る。
それは他のハコにはうちのハコの事情も解らないという事でもある。
だからどうした。
そんな事は関係ないと俺は思う。
音楽に対して愛が有るのなら今の日本でバンド活動を続ける事が経済的に如何に大変な事なのかという部分をもっと真剣に考えるべきなんじゃないのか?
バンドが高いリスクを払っていてハコ側が美味しい汁を吸いまくるというのはどういう事なんだ?
そこに愛は有るのかと訊きたいよ。
それでいて音楽で夢を叶えようみたいな態度取ったりして笑わせるぜ。
そんな事言える資格が有るのかよ!
昔に比べて現在の方が良いバンドの数は明らかに多いと思う。
だけどそれを支える側のスタート地点のはずのライブハウスの姿勢は100万光年遅れている。
もういい加減気が付いても良いんじゃないのか?
いや、言い方が間違っていた。
皆そんな事は大人なんだから解っているに決まっている。
俺はどうも直ぐに言葉が喧嘩腰になるからいけないんだな。
もう散々儲けただろうからそろそろバンド側が活動しやすい様に自分達もリスクを負う側になりませんか?
これが多分正しい言い方だな。
うちは開店時からノルマ無しでやってきた。
勿論それは苦しい。
だけどこうやって成り立ってこれている。
他所様だって出来る事なんだ。
このまま行けば必ずしっぺ返しを食う事になるだろう。
高いと思わざるをえないCDを値を下げる努力もせずに踏ん反り返っていた音楽業界が瀕死の状態に追い込まれて来ている様に。
音楽は心に感動や潤いを与えるものだ。
そこにはあらゆる感性が詰め込まれている訳だがその粒子は音楽に対する愛で出来ている筈だ。
ならばそれを世に拡げる手助けをする立場の人間にもその粒子が絶対不可欠なのは当たり前だと思うんだ。
何をするにも金が必要なのは誰だって一緒だ。
だけど肝心なのはその優先順位なんだ。
金が先か愛が先かってそれだけだ。
音楽に対する愛の粒子を持っているのなら優先順位的に考えるとノルマという選択肢は無いと俺は信じている。
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