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ミッキー・ローク

どんな世界でも華々しい表舞台をスムーズに上り詰めていくスターは存在するものだ。
本人からすれば挫折も有るのだろうが恵まれ過ぎた環境がそうは見せないものなのだろう。
それに反して異端児という者も必ず存在するのはこれも一つのバランスなのかもしれない。
映画の世界でも例外なく異端児、アウトサイダーは存在する。
そんなアウトサイダーと言えばこの人と誰もが認めるミッキーロークの映画を今日観て来たので今日は彼の様な生き方をする人について少し話してみよう。
ミッキーロークが最も注目されたのは1980年代だから若い皆はもしかするとあまり良く知らないかもしれないな。
もの凄く解りやすく言うと若干時代はずれているがジョニーデップとよく比較される存在だった俳優だ。
同じアウトサイダーのイメージを今でも持っているジョニーデップはそのイメージを上手くプラスに転じさせる事で大成した。
だがミッキーロークはそんな器用な真似は出来なかったんだ。
イメージだけではなく生き方そのものがアウトサイダーの彼は破滅に向かって突き進んでしまった。
90年に入ってからは俳優を辞めてプロボクサーになると言い出し実際日本でも試合を行っている。
俺もこの試合をニュースでちらっと観たがまあ、ろくなもんではなかった記憶がある。
そしてお決まりの様に暴力事件を起こしボクサーの道も閉ざされてしまった。
この時点で彼は今迄積み重ねた実績だけではなく家族も金もそして男としての誇りの全てを失った事になる。
95年に映画界に復帰はするもののかつての栄光の陰もなく脇役扱いが続く。
そして今日観に行ったザ・レスラーという映画でもミッキーロークの主役を推した監督は周囲からの猛反発を受けて制作費を大幅にカットされている。
主演が彼ではヒットしないと見られたんだ。
この映画の役柄は彼の人生とあまりにも酷似している。
正に栄光を掴んだスターがズタボロになって落ちぶれていく姿を現している。
そして最後に彼が選択した道は・・・。
ここから先は映画館で確認してくれ。
彼の様に不器用な生き方をする人を俺は嫌いになれない。
自分に素直に生きようとすれば周囲との軋轢はどうしても生まれてしまうものだ。
調和を求めれば妥協が生まれる。
そのバランスを上手に保てなければ不器用な奴として輪から外され孤独との戦いが訪れる。
ここでやって来る破滅への道と貫き通す道の選択肢はどちらも重く苦しいものだ。
だが人生沈む時もあれば浮き上がる時も必ず訪れる。
最後の勝負に出たミッキーもこの映画で再び脚光を浴びる事になるだろう。

どん底を這いずり回った男からは深い味が滲み出る。
苦みばしった男の味だ。
そんな人生も悪くはないだろう?
これも男のロマンだな。
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