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三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
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商売人の使命

昨日、ステージに上がっていた或るバンドのヴォーカルがMCの時に本番前に行った近所のラーメン屋の事を扱き下ろしていた。
その店の場所と名前を出してあそこのつけめんは滅茶苦茶不味いから皆も気を付ける様になんて訴えていたんだ。
その店はいつも朝方迄営業しているので仕事が遅くなる事の多い俺も何度か行った事のある所だ。
いつ行ってもスープがぬるくて俺の三茶ラーメン店ランキングでは確実に下位に位置するどうでもいい店でもある。
こういう店はただ単に努力が足りないというか味に対する研究不足というか要するに意識が低いという事なんだと思う。
日本で一番美味いラーメンを提供しよう、最高の繁盛店にしようなんて事は微塵も頭に無く取り敢えず何とかやっていければいいや的発想なんじゃないかな。
俺はそういうやり方を否定する積もりはない。
目標、幸せの捕らえ方は人それぞれだしその結果を受け止めるのも本人だからだ。
ただ、もう少し美味いラーメンは食わしてもらいたいってだけだ。
それとは違って有名店として既にブランド化しているのにそれに胡坐をかいて手抜きしている店がある。
俺はこういう店を許す事は出来ない。
有名ラーメンチェーンとしてラーメン好きなら知らない者が無い桂花という店がある。
先日、その桂花に数年ぶりに行く機会があった。
そのきっかけになったのは店先に張り出していた大きな値段表のせいだ。
桂花ラーメン700円のその金額の所に大きな×を付けて500円と張り出していたんだ。
えっ、あの美味い桂花ラーメンが500円かよと思い俺は吸い込まれる様に店内に入った。
券売機に1000円札を入れ桂花ラーメンの所を押すと何故かおつりは300円だ。
あれ?500円なんじゃないの?と店員に尋ねるとにたにたしながらそれは火曜日だけなんすよと馬鹿にした様な返事が返ってきた。
おいおい、随分こすい商売やってんじゃないかと気分を害したが桂花ラーメンの美味さを知っている俺は取り敢えず怒りを飲み込む事にして席に着いた。
素早く出て来たラーメンのスープを一口啜る。
ん?
そして、麺を一口、ん?
違う。
明らかに味が違う。
俺の知っている桂花独特のものとは雲泥の差だ。
不味い!限りなく不味い!
この表現出来ない位の不味さはなんだ!
俺は3口食べた所で無意識になんだよこれ!と大きな声を出してしまった。
他のお客さんや店員が一斉に俺に注目した。
過去にどさん子という札幌ラーメンの店でカビの生えた麺を出された時に怒鳴りつけて店を出た事があったがその時に次ぐ残し具合で俺は店を出た。
俺の中の名店が一つ消えた。
これなら近所のぬるいスープの店の方が未だましだ。
飲食店で一番大切なのはお客さんに対して愛のある味付けをしているかどうかが大きな鍵だと思う。
その愛より儲け意識が先行するとこういう事になる。
お客さんとは有り難い存在なんだ。
数ある中から自分の店を選んでくれた事に感謝しなければならない。
その感謝の気持ちを商品に込めて提供するのが商売人の使命というものだ。
愛を込めた商品を提供してお客さんに喜んでもらう事の素晴らしさを忘れたら只の守銭奴としか言えないと思う。
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