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三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
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そこそこだったかも

ここのところ何回か映画の話をしたが、俺にとって映画は掛け替えのない存在で、映画から得たものは、確実に学校で得たものを上回る。

初めて観た映画は親や親戚の子達と行ったディズニーのアニメだったが、まだ幼稚園か小学校低学年だったと思う俺は、実にしらけた気分だった記憶がある。
もうその頃から嘘くさい現実の表の部分より陰に隠れた裏側に真実があると感ずいていたのかもしれない。
相当ひねくれたガキだったことは、間違いない。

映画に本格的に嵌りだしたのはサウンドオブミュージックというミュージカル映画が切っ掛けだったと思う。
内容に感動したとかそういう事じゃなくて、ただそのスケールのでかさに映画という物の凄さを感じたんだと思う。

それからは親の財布からいくらかちょろまかしたり、金持ちのバカ息子に適当な事を言って奢らせたりしてとにかく貪るように観まくったものだ。

そして出会ったのが、イージーライダーやいちご白書等の当時アメリカンニューシネマと言われていた作品だ。
何がニューなのかというと、綺麗事より本音、本質重視のアンチな姿勢を全面に押し出すというタブーに挑戦する姿勢がニューなのだ。

ハリウッド映画の真逆をいくその反体制的だが真実を突きつけるような作品達に俺は、魅了されていった。
世の中は、綺麗事で成り立ってるんじゃない、でも真実を語れば孤立し少数派になってしまう。
でも、オブラートに包まれた生き方なんて糞食らえだ。

その数年前に初めて触れたロックといううるさくて品のないいかれた音楽の虜になっていた俺は、このニューシネマでまたしてもやられてしまった。
この二つの合体で、まだ小学生だった俺は完全に開眼してしまったらしい。

そんなものに接する機会が無かったら俺の人生は、全く違うものになっていた事だろう。
そこそこの生活をしてそこそこの地位もあって小金も持ってて世間からもそこそこに幸せそうに見られてて。
そしてきっと死ぬ直前に思うんだ、俺の人生そこそこだったけどなんか物足りなかったような気がするって。
もっと思いっきり生きてる実感が欲しかったって。

ざまぁ見やがれってか。





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