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特攻隊精神

どうも最近固い話をし過ぎちゃった感があるな。
そんな話ばっかり読んでると皆も疲れるよな。
やっぱり物事何でも強弱、緩急は必要だよな。
という事で今日は久々にエロい話題にしてみよう。
エロといえば最近エロい迷惑メールが増え続けて本当に困る。
事務所のPCには1日約100件来るし携帯にも20件は来る。
俺は家のPCでのメールは殆ど使わないんだけどこの間知り合いが家にメールしたと言うんで開いてみたら10000件位来てたんで呆れてしまった。
大抵は乱交パーティーか逆援助交際みたいなもので1回セックスしてくれたら50万円あげますってな内容なんだ。
だけどこれだけの数が来るって事は実際に本気にして返信したりする奴が居るって事なんだろうな。
以前、この日記にも書いたけど俺は過去に金に困ってどうしようもない時に出張ホストというのをやろうとした事があるんだ。
要は男の方が奉仕する側になる売春だ。
だけど初めてお客さんが付いた時に俺は逃げ出してしまったんだ。
面接試験を受ける時まではこんな良い仕事があっていいものだろうかくらいの勢いだったんだが実際それが現実となるとそう簡単に出来る仕事じゃないとつくづく思わされたものだった。
だって金で何処の誰だかも分かんない婆さんのおもちゃになるんだからな。
ホテルでお客さんを待っている間に胃は痛くなるし吐き気もしてくるしやっぱり俺には無理だと思ったよ。
そう考えると女性ってのは凄いよな。
そこんところはスパッと割り切って商売してる人っていっぱい居るんだもんな。
俺は多分100万貰っても出来ないかもしれないな。
だけど金払って婆さんとセックスした事はあるぞ。
それも1回じゃないし。
あれは俺が18か19くらいの頃だったと思う。
当時俺は川崎のスナックで働いていたんだ。
お客さんは8割から9割はヤクザでそれ以外は暴走族というとんでもない店だった。
ヤクザも幹部クラスになると見た目とは逆に紳士が多いんだが下っ端のチンピラ連中はそうはいかない。
店の中で喧嘩はするしそれをなだめようとすればなんだかんだと凄んでくるし。
だけどそんな連中と腹を割った話も出来るようになった頃には男として何かを掴んだような気にもなっていたものだ。
その当時に日本一の無法地帯と言われていた川崎で腰を落ち着けるからにはもう一つ会得しなければならないものがあった。
それがソープランド体験だ。
その頃はトルコ風呂って言ったんだけどね。
川崎には南と堀の内という2つの地域にソープランドが密集している。
浅草の吉原も有名だがそれに匹敵するのがこの2つの地域なんだ。
南は高級店が多く堀の内は大衆店が主流だ。
大金なんか常に持っていない俺は当然堀の内の激安店を目指す事になる。
ソープっていうのは受付で入浴料を払って個室に入ってから入浴料の2倍のサービス料を払うというワンツーシステムっていうのが主流なんだが超激安店は受付で一括払いする総額システムになっている場合が殆どなんだ。
俺が何度か行った店は勿論総額システムだった。
当時の堀の内では1番安いと言われた総額8000円の店だ。
受付の何処から見てもヤクザにしか見えない奴になけなしの8000円を支払いボロいソファーで待つ事約10分、跪いていらっしゃいませと迎えてくれたソープ嬢の顔を見て思わず俺は凍り付いてしまった。
どう見ても60は超えている。
チェンジも出来るんだろうがそんな事をしたらこの婆さんが可哀想だと思った俺は覚悟を決めた。
本来ならわくわくするのが普通だがこの場合は覚悟意外の何物でもない。
こうなったら突撃するしかない。
俺の親父は戦争中に特攻隊に志願する積もりだったと言っていたがその精神は立派に俺に引き継がれていたという訳だ。
そして俺は見事にお国の為に昇天した。
あの妙に張りの無い全ての細胞が死んでいるんじゃないかとも思えてしまう余命数年の様な体を思い出すとぞっとするがこれで俺もまた少し大人に近づけたという悦びの方が大きかったように思う。
しかし人間には反省も必要だ。
という事で翌月は受付のやくざにしっかり若い子でお願いしますと言ってみる事にした。
すると、なめんなよこのガキとでも言いたげな表情でこの時間で一番若い子にしてくれると言うじゃないか。
おお、今度こそわくわく出来るなと思っていると現れたのは前回とは別人だがまたしても婆さんだ。
チェンジと言いたいところだが今の時間で一番若いのがこの婆さんだとすると他は俺の死んだ婆ちゃんと同い年位かもしれない。
流石にそこまでは無理だ。
だって70超えてるかもしれないし。
そしてまたしてもお国の為に敵艦に突っ込む事を決意した親父の精神を思い出しぶよぶよの物体に俺も突っ込む事に相成った。
同じ突っ込むんでもこっちは情け無い突っ込みだが。
これで話は終わりと思ったら大間違いだぞ。
あまりにも長くなるので続きは次回だ。
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