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パックインミュージック

野沢那智さんが亡くなった。
と言っても皆にはあまり馴染みが無いかもしれない。
彼は俳優でもあり演出家でもあったんだが最も知られているのは声優とラジオのパーソナリティーとしてだと思う。
その声優なんだが、俺の知る限り、彼を超える人は未だにいない。
そのくらい際立っていたと思うよ。
テレビで放送される洋画でも吹き替えに野沢那智の名があるだけで視聴率はアップしていた筈だ。
何処が良いのかと言えば、やはり張りがあって艶もあり、その上一度聴いたら記憶に残るような声と独特のリズムを持った喋り口調って事になるんだろうな。
とにかく個性的で魅力的だったよ。
そんな彼が大ブレークしたのはラジオの深夜放送だったんだ。
あれは俺が小学校高学年か中学一、二年くらいの時の事だったと思う。
当時はラジオの深夜放送が大人気で日本放送のオールナイトフジ、文化放送のセイヤング、そしてTBSのパックインミュージックっていうのが人気を分けていて、どの局も曜日毎のパーソナリティーがいるんだが彼は金曜日のパックインミュージックを担当していたんだ。
この金曜パックにはもう一人の女性パーソナリティー、白石冬実がいたんだが同じ声優の彼女もこの放送が切欠で声優としてもトップに上り詰める所までいったんだ。
この2人のコンビは白石冬実がチャコという愛称だった事から那智とチャコでナッチャコと呼ばれ、金曜パックは後にナッチャコパックと言われて不動の人気を誇ったものだ。
そして、このナッチャコパックは年に数回だったと思うがファンを集めての公開放送も行っていた。
これに参加するにははがきで応募しての抽選という事になるんだが大人気番組だったから当たる確立は非常に低い。
ところが当たっちゃったんだよ、俺。
それで収録に参加する事になるんだが会場では結構ファンの方にもマイクが向けられるんだ。
ここで皆受けを狙ったような事を喋るんだがやはり素人だから全然面白くない。
そして、俺の順番が来た。
内容なんてもう覚えていないがスベリまくったのは当然だ。
だけど、そんな時にちゃんと面白おかしくフォローしてくれるのがあの2人なんだ。
子供ながらに嬉しかったよ。
想い出は想い出でしかないのにそこに携わっていた人達が亡くなると、もう遥か遠くに消えてしまうような寂しさを感じるのは何故だろう?
あの時のお前はもう帰って来ないんだって誰かに引導を渡されたような、そんな気さえしてくるよ。
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