4日前に7年間務めていたスタッフが辞めたという話をしたが今年はその他に4年、2年間と働いてくれていたスタッフが辞めている。
そして新たに4人のスタッフが加わった。
何故かスタッフの出入りがある時というのはこう重なるものではある。
誰かが辞めるというのを聞いて改めて自分の身の振り方を見つめ直すという事なのかもしれない。
こんな光景を今迄何回見て来た事だろう。
俺は20年間同じ場所にいて泣いたり笑ったり怒ったり、そんな顔が右から左へ流れていくのをずっと眺めているだけだ。
勿論、その時は俺も泣いたり笑ったり怒ったりなわけだが同じ場所に残って過去を振り返れば眺めていただけとしか言えない。
何か大きな川を眺めているみたいな感覚なんだ。
川を眺めていると色んな魚が泳いでいく。
時には流れに逆らって進もうとしている奴もいたりして。
こういう奴程、身が引き締まって美味いのかもしれない。
これをスタッフにたとえれば生意気だがやるべき事は意地でもやり通す逞しい奴というふうになる。
そう考えるとある程度長く続くスタッフというのは皆この逆進タイプのような気がする。
俺はこんな生意気な連中の事を嫌いではない。
だが、非常に疲れるのは確かだ。
新しい4人の中で川の流れに逆らって泳ごうとする奴はいるのだろうか。
そして、それは誰なのだろうか。
いなければそれはそれで楽でいいのかもしれない。
だけどロックのハコには必要なものがある。
生意気を言って来たらしっかり受け止めてギャフンと言わしてやる。
疲れるのは承知の上だ。
そうやってああだこうだと楽しんだり悩んだりしながら皆大きな海に向かうんだ。
ライブハウスはバンドにとって通過点だ。
そして若いスタッフ達にとってもそれは言える事なのかもしれない。
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