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未来を知る事の是非

この間、映画の2012の話をした時にケーブルテレビのディスカバリーチャンネルの話もしたよな。
あそこはそういった未来の事とか自然界や宇宙の不思議とかを取上げたりするのが専門の局らしいんだが内容に関しては如何な物かと思ってしまう事が多い。
その筋の権威みたいな学者とかが深刻な表情で解説したりするんだがどうにも胡散臭いんだ。
要するに先ず先に視聴者が興味を引く答えを決めてからそこへ強引にこじつけるという手法を用いていると俺は推測している。
だから真実を追究するのが局の方針というわけではなく単なる視聴率稼ぎのバラエティー番組を放送するテレビ局というのが本当の所だと思う。
まぁ、どっちでもいいんだけどね、そんな事は。
俺が言いたいのはこんな有っても無くてもどうでもいい局でもちゃんと成り立っているのはやはり誰しもが未知の世界や未来に対して大きな興味を持っているからだと思うんだ。
それで今日はその一方の関心事、未来の話をしようと思う。
確か、この日記を書き始めた当初にタイムマシンの話をした記憶があるが俺は将来必ず時間の壁を移動出来る乗り物のようなものが作られると思っている。
だけどそれが世の中に姿を現すのは未だ先の事だと思うので取り敢えず未来へ行く事は出来ないという現状のままで話を進める事にする。
100年後、10年後に限らず俺達はほんの1分後の事さえ知る事が出来ない。
これが分かれば世の中と言うか人の一生に対する心構えは大きく変わらざるを得ない。
そりゃあそうだ。
過程の前に結果が分かっているんだから。
明日の試験に受かる為に勉強しているのに落ちるのが分かっていたら努力する奴は殆ど居なくなるだろう?
病気を治す為に治療を受けて少しでも長生きしようとしているのに来週死ぬって知ってしまえば生きる勇気も失くしてしまう事になるだろう?
こんな例を挙げれば未来を知るという事が必ずしも人間にとって良い事とは限らないって思わないか?
前向きな姿勢を削ぐ大きな原因になるもんな。
無駄な事はしたくない、効率良く物事を進めたい。
だから先の結果を知りたい。
これが大方の人の考えだと思う。
一見賢いようだが実は非人間的行為とも言える。
なのに誰もが未来を知りたがる。
それは何故かと言えば恐怖心から逃れたいからだ。
その恐怖心は何処から生れるのかと言えばそれは行き着く所、死に辿り着く筈だ。
誰もが死から逃れられない事は納得済みの筈なのに恐怖を覚える。
怖いんだからそんな先の事は考えなければ済むのに死ぬ時を知りたがる。
未来を知るというのは死期を知る事でもあるんだ。
なのにディスカバリーチャンネルは潰れないし2012はヒットした。
これが人間の弱さでもあり存在自体の理不尽さでもあるわけだが克服する道が無いわけではない。
それは臨死体験をして死後の世界を覗いて来れば解決する筈だ。
勘違いするな。
決して自殺未遂してみろって言ってるわけじゃない。
意図的でいて危険の全く伴わない臨死体験は実際に行う事が出来るんだ。
アメリカにあるモンロー研究所という所が既にその方法を解明している。
この日記でも過去に詳細を記しているから探して読んでみてくれ。
人間は死んだらどうなるのかを実際に体験すれば既に未知ではなくなるのだから恐怖心は薄らぐ筈だ。
未来を知る事が人間にとって結果的にプラスに作用するのは精々こんな場合だけなんじゃないかと思う。
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