つい最近、或る若者と長話をする機会があった。
仕事絡みで知り合ったとても真面目な青年だ。
逞しさは感じないが自分自身の生き方もそれなりに考えているし一般的に言えば可も無く不可も無くといった印象ではあるが発言にブレが無く信頼出来るタイプの人間だ。
仕事の話に一段落がつきリラックスしてもらおうと女の話なんぞ振ってみたのだがあぁまたかという返事が返ってきた。
俺、彼女いないしそういうのあんまり興味ないんですよね。
いたらいたでそれは良いのかもしれないけど自分から進んで探そうって気も無いんですよ。
所謂草食系って奴だ。
随分前にこの日記でも草食系の話はしたが最近はその言葉も一般に使われる様になったみたいでそのお陰でそれを平然と肯定する様な連中が増えてきているのは如何なものかと思ってしまう。
価値観の違い?新人類?時代の風潮?クリエイティブな生き方?全部違うと思う。
これは只単に逃げだ。
自分の不得意なジャンルを恰も正当化した誤魔化しと言い切ってしまっても良いと思う。
例えば食べ物の好き嫌いの多い子供がいたとする。
一口食べてこれは不味いから食べたくないと言うんならまだ分かる。
だが、口にもしていないのにそれは欲しくないと言ったら只の我がままでしかないよな。
食べてみたら本当は好みかもしれないのにさ。
それと大差無いんじゃないかな。
昔と違って今は離婚する人も多くなったし不倫なんかも日常茶飯事だ。
そしてその裏で傷付く人も大勢いるのは衆知の事実だ。
そのマイナスイメージばかりが先行して防衛本能から意識してか無意識かは別にして自分は傷付きたくないとバリヤーを張ってしまったのが草食系と言われる人達なんじゃないかと思えて仕方が無い。
そんな人達に是非言っておきたいのは傷付く事で人は成長するんだという大切な部分を忘れてはいませんかという事だ。
歳を取れば取るほど心に傷を負った時のダメージは大きいし回復には時間が掛かるものだ。
だから若い時に心も鍛えておくべきなんだ。
幾つも傷を負ったって直ぐ元気になれる。
逆にその分心も強くなるものなんだ。
強い心の持主はその分傷も沢山持っているという事を忘れるな。
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