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三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
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奇跡の瞬間

ライブハウスのイベントには色々なものが有るわけだがその中に共同企画と言われるものがある。
読んで字の如しでこれは企画者が単独ではないという事だ。
このスタイルは普段とは違う意外性というか化学反応的なものが生れる事も多いので期待感も増すというものだ。
そんなわけで今日は俺と或るバンドとの共同企画の模様をリポートしてみる事にする。
俺は今リハーサル中のライブハウスの片隅で進行具合を見守っている。
空気が幾つかに割れている。
俺が声を掛けたバンドと共同企画者側の呼んだバンドの間、そして俺が呼んだ側もお互いコミュニケーションが取れているわけではない。
そんな中で全てが終了した時点でどう変わっているのか。
バラバラなままで終わってしまうのか。
それとも新たな一体感が生まれるのか。
対バンというのはべつに友達作りの場ではなく凌ぎを削る為の存在なのだから仲良くなろうがなるまいがそんな事は知った事ではない。
だが、お互い認め合える事が出来るか、そんなバンド同士になれる場を提供出来るかどうかというところは結構大切なポイントではある。
ついさっき迄は一体感の欠片もない。
だがそれぞれのバンドが音を出していくに連れて空気が解れてきた。
皆、対バンのリハーサルに注目しているのが分かる。
ほぉ~、へぇ~という表情が垣間見れればしめたものだ。
言葉の無い会話がどうやら始まったようである。
君等はこの文章を一気に読むんだろうがここから先は数時間後に書いてみる事にしよう。
外は冷たい雨が降っていて夜には雪になると天気予報は報じていた。
果たしてお客さんは来るのだろうか?
そして盛り上がるのだろうか?

今は夜中の2時半である。
外は辛うじて雪にはなっていないが相当な寒さではある。
さて、今日の結果はというと全部で5バンド出演したんだがこんな天気にも拘らず最初からお客さんが大勢来てくれた。
雰囲気も良いしこの時点で既に今日の結果は見えたようなものだ。
全バンドそれなりの持ち味を出し切ったと思う。
そしてお客さんも出演者達も皆いい顔をしている。
こんな一瞬の為に俺はこの仕事を選んだんだとつくづく思う。
有り難い事に今日も無事に1日を終える事が出来た。
そして今日あった事は全て過去になっていく。
明日は明日でどうなるか分からない。
昨日は良かったからとか良かったのにとかそんな事は関係ない。
今日、出演してくれたバンドのメンバーもお客さんもうちのスタッフもそして
勿論俺も明日は生きているかも分からない。
なのに同じ時間を楽しむ事が出来た。
これを当たり前の出来事で済ましてしまうような人間にはなりたくない。
俺は敢て奇跡と言わしてもらう。
だって今日と全てが同じ出来事は二度と起こらないんだぜ。
そうだよ、俺達は奇跡の中で生きているんだよ。
そんな事を痛感させられるライブハウスが大好きだ。
毎日わくわくしながら奇跡の瞬間に立ち会って居続けたいものだ。

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