さぁてと、それじゃあ昨日の続きを話そう。
大正初期生まれの女の子はカタカナの名前が多いって所までだったよね。
キヨとかトミなんていうと流石に古さを感じるがハルやハナなんかだったら逆に今でもお洒落な感じがしないでもない。
そのお洒落ってのが結構ポイントなんじゃないかと思うんだ、女の子の名前って。
平成になってから常に上位にいる美咲とか結衣なんかはその典型なんじゃないかな?
そうすると大正初期にはキヨやトミもお洒落な名前だったという事になる。
もう一つ考えられるのは、やっぱりその時代って男尊女卑がはっきりしていたという背景が有る様な気がするんだ。
だって、キヨとかマサとかって深みが全然無いだろう?
深みの有る名前なんか付けたら生意気だみたいに思われたんじゃないのかな?
俺の沖縄の友人の話だけど沖縄の昔の女性の名前ではウマとかウシとかカマドなんていうのも少なくないって言ってたし。
動物や物並って事だけどそれ位、昔の女性は蔑視されていたというのは事実だから仕方が無い。
そして、その後に来るのは千代子、清子、文子みたいに子の付く名前だ。
大正10年から昭和31年までの間、ベストテンに入っていたのは全て子の付く名前だったんだ。
これは凄いよな。
でも、逆に言えばそれだけ保守的な時代だったという証のような気もする。
そして、昭和32年に遂に現れた子の付かない名前は明美だ。
孤軍奮闘する明美だが、それでも上位にはなかなか食い込む事が出来ない。
次に現れたのは真由美だった。
この真由美は三年連続して2位を獲得しているから大したもんだ。
真由美が成しえなかったトップの座を昭和43年から三連続奪取したのは直美だった。
しかし、その後に子の付く名前の大逆襲にあっている。
陽子、智子、久美子で9年連続だからね。
因みに俺が初めて付き合った相手も陽子だったな。
そして、時代が大きく変わったのは昭和55年の事だった。
とうとう、ベストテンの過半数が子の付かない名前になったんだ。
そして、少し溯って昭和48年には、初の一文字の名前、恵が登場する。
この恵は、その後10年間もランクインしている。
この恵を突破口に愛という名前も人気になった。
ここら辺から徐々に現代のセンスに近付いて来たのが分かるというものだ。
そして、愛が遂にトップに立った昭和58年には裕子と智子以外に子の付く名前が見当たらない。
その愛は八年連続トップという金字塔を打ち立てるんだが、その頃になると今度は一文字の名前が大人気となる。
彩とか舞とか瞳とかね。
君が二十歳前後ならそういえばそうだなと思う筈だ。
そして、その後に美咲の天下が続くんだがこれはやはり伊藤美咲の影響なのかな?
平成12年になると今まで圏外だったひらがなのさくらがいきなりトップに躍り出るんだがこれは何故なんだろう?
色んな歌手がさくらっていう曲を出してどれもが大ヒットしたからなのかな?
俺は全然詳しくないからよく分からないがアニメとかゲームキャラでそんなのがいたのか君等に訊いてみたいくらいだ。
今年もそのさくらがトップなんだが俺の知ってるさくらと言えば女子ゴルフの横峯さくらしかいないけどこれからさくらちゃんが世の中に大勢出て来るって事だね。
あっ、そういえば20年位前にさくらっていう子と付き合っていた事があったのを想い出しちゃったよ。
あの時も思ったけどさくらって凄くいい名前だよね。
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