八月も終わって今年も残すは4ヶ月なんて思っていたらとんでもない事件が起こってしまった。
渋谷のライブハウスにガソリンを撒いて火を点けようとした奴が逮捕されたという。
犯人をぶん殴って取り押さえたその店の店長に先ず敬意を表したいが、大事に至らなくて本当に良かった。
あそこはライブハウスが何件も入っているビルだからもし本当に火を点けられていたとしたらとんでもない大惨事になっていた筈だ。
犯人の動機は、大量に人を殺して死刑になりたかったという事らしい。
またしてもこれか。
一人じゃ死ねないから誰かに殺して欲しい。
だったら死刑になるのが手っ取り早い。
どうせ死刑になるんなら自分と同じ様な不幸を誰かにも味あわせてやろう。
無視され続けた世の中に自分の存在を知らしめたい。
そんな所だろう。
こういう馬鹿は、まともに生きている人達からすれば迷惑極まりない。
癌細胞のようにレーザーで焼き殺してしまえ。
と思う人も多いかもしれない。
だが、癌もその原因になる環境を変えなければ再発するものだ。
だったら彼等の心の闇に潜む癌細胞を生み出す環境を取り除いてやる事が一番の解決策でもある筈だ。
心の闇なんて言うと随分重く聞こえるが、こういう事は、発想を変えて眺めてみると以外と簡単に出口が見つかったりするものだ。
見方によれば一皮剥けていないだけって事なんじゃないかな?
昔風に言えば世の中にデビューしていないだけだ。
要するにどん臭いガキがいつまでも殻を破けないでいる状態だと思う。
この殻は、本当なら世の中での色々な経験、他人からの影響等によって自然と破けていくのが普通だ。
だからそんな状況の中に放り込んでやれば勝手に解決しちゃう事が殆どのような気がするんだ。
だけど、どうしても最初の一歩は怖いものだ。
その一歩が自力では、なかなか踏み出せない。
ここで周囲の環境が影響してくるんだと思う。
周りが逃げ場を作ってやっちゃってるんじゃないかな?
こういうのは、一時的には優しさに見えるかもしれないが、本人を駄目にする大きな原因にもなっていると思う。
ガキには、優しさと厳しさが必用だと思う。
言い換えれば飴と鞭だ。
飴ばっかり与えて鞭で引っ叩く事をしなければ、無知な存在はまともには育たない。
こんな連連と続いていた子育ての方程式を古臭いと勘違いして見過ごしてしまった周囲の責任は、軽くは無いと思う。
見過ごしたというよりも飴だけ与えとく方が楽だからって理由かもしれないが。
今現在、バランスを崩したまま育ってしまった連中は、世の中に腐るほどの数いると思う。
そいつらを視界から抹殺しようとしちゃいけないと思う。
奴等もきっと苦しくてもがいているんだよ。
だったらデビュー出来る切欠をみんなで与えてやるのが愛のある世の中ってもんなんじゃないかな?
切欠なんてほんのちょっとの事だと思うよ。
自分だって何処かできっと誰かに切欠を貰った筈なんだから今度は、それを誰かに返してやるのが正しいバランスってもんだろう?
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