もう随分前に体感時間は年齢に反比例するという話をした事があったが憶えているかな?
簡単に言えば若い時は1日を長く感じるのに歳を取れば取る程短く感じるようになるっていう意味だ。
ところが最近、体感どころか実際に時間が全然足りなくて困っている。
1日にやるべき事を全てこなそうとすると睡眠時間を削るしかない状態なんだ。
実際昨日も2~3時間しか寝ていない。
こういう日が週に何日もあるとストレスを感じないタイプの俺も流石に溜まるものも溜まって来るものだ。
溜まると言っても精子じゃないよってそんな冗談すら出て来なくなるからあまり芳しい状態じゃないのは確かだ。
こういう時は平常心を保つのもなかなか難しくなるものでどちらかと言うとネガティブに物事を捉えてしまう傾向になるのは間違いないと思う。
だがこういう時こそその人間の力量と言うか真価が問われる時でもあるんだ。
俺は社長業の他に店長とブッカーも兼ねている。
ブッカーっていうのはバンドのスケジュールを決める人の事だ。
このブッカーというのは常に多角的尺度を必要とされる仕事な訳で要するに自分の店の事だけを考えていては勤まらないんだ。
そこにはお客さんがこういう組み合わせだったら観に行ってみたいと思ってくれるようにしなければならないしバンド同士も刺激し合えるようにしなければならない。
そしてそのうえで店の利益も頭に入れておかなければならないんだ。
だがストレスが溜まって来るとどうしてもそこに自分の都合が割り込んで来る。
早く楽になりたいっていう気持ちだ。
そうすると結果的にいい加減なブッキングになってしまうんだ。
そしてそれは必ず悪い結果を導き出す事になる。
お客さんも少なくなるしバンドもまた出たいとは思わないだろうし当然売り上げも落ちる訳だ。
だから常にそんな自分中心の弱さと闘っていなきゃいけないんだよ。
想像してたより結構大変な仕事かもって今思ったんじゃないか?
単純にスケジュールを埋めるだけなら誰でも出来るからな。
でもそれじゃあ単なるその場凌ぎに過ぎないって事だ。
だけど少しでも理想に近いブッキングを途切れる事無く毎日行わなくちゃならないとなると何処かで心のバランスを保つ事が大切になってくる。
自分自身の心のコントロールだよ。
長年やっているとそのコツも掴める様になるんだがそこに絶対不可欠なのが時間なんだ。
リフレッシュタイムだ。
だが今の俺にはその時間が無い。
時間は自分で作るものだとよく言うが物理的に限界というものもある。
これが今の俺の最大の敵なんだ。
こいつは内藤に勝った亀田よりおそらく手強い相手だと思う。
ストレスという名のボディーブローが徐々に効いてくるぜ。
K.Oとは言わず取り合えず判定勝ちにでも持ち込みたいものだ。
次回はそんな誰でも抱えるストレスを如何に攻略するかって話をしよう。
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