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本物と偽物

どんな物にも本物と偽物はあるものだがこれは俺が毎日観ているバンドの中にも当然存在する大きな分かれ目だ。
だが、これを見分ける作業というものは簡単なようでそう誰にでも出来るというものでもない。
それは何故かと言うと偽物でも通用する場合が大いにあるからだ。
って言うか偽物の方が罷り通っているのが日本の音楽事情だったりするわけだ。
勿論この本物、偽物の尺度は完全に線引き出来るものじゃあないがこれが見極められなければ俺の仕事は存在しないという事になる。
じゃあ、本物の条件って何だって事だよな。
これを技術と捉える人は多いと思うがこれは大きな間違いだ。
それが正しいのならスタジオミュージシャンとかで飯を食っている人達のバンドとかが一番面白いという事になってしまう。
そうじゃないから音楽は奥深いんだ。
磨かれた感性とセンス、偶然を必然に変えられる幸か不幸かの個性の出会い、音楽に向き合う高い意識、切羽詰った中から曝け出される開き直り等、その要素を挙げればきりが無い。
こういう事を言葉で表そうという方が無理があるという話だ。
そして受け入れる側の感性の磨かれ具合によっても大きく左右される事になるのは当然でもある。
音楽っていうのは音を楽しむって書くぐらいだから別に深い所まで行こうとしなくったって誰も困るものでもない。
だけど色々聴いて行けばもっとかっこいいもの、もっと感動できるもの、もっと楽しいものを追及したくなるのは人の常だ。
それは何故かと言うと音楽はそれだけ奥が深いし深みに嵌れば嵌るほど喜びも増すものだからだ。
要するに耳が肥えている人の方が音楽をより楽しむというか味わう能力が勝っているという事になる。
楽しめば楽しむほどその楽しみも倍増するって言うんなら誰だってその深みに嵌ってもいいかなって思うだろ?
そうやって年月を経て耳の肥えた人達も随分増えたと思うんだ。
だけどメジャーと言われている大手レコード会社はそこら辺を把握する事が出来ていない。
いや、出来ていないというよりも踏み込んで行こうとしないんだ。
例外も僅かに有るには有るが微々たるもので大方は音楽性よりも話題性重視だ。
こんなものの中に本物が有るとは到底思えない。
だが商売にはなるからそこに縋り付くわけだ。
そして残念なのは音楽で飯を食おうと思えばやっぱりそっちに追随しようとする奴が大量にいるという現実だ。
こういうのが全部偽物だって言うんだ。
そういう輩はただ単に音楽を利用しようとしているだけで音楽に対する愛なんて欠片も無いと言い切っても構わないと思う。
今から30年程前にアメリカで全米カレッジチャートという団体が産まれた。
この団体はその10年程前から各地の大学が主催するFMラジオ局が独自の注目曲を流して地域ごとに独自の盛り上がりを見せていたものを纏めようと組織化したものだ。
簡単に言えば一般の人達が聴いていたポップスの真逆の位置にいた所謂オルタナティブと言われる音楽の中にこそ本物があるんじゃないかと戦いの狼煙をあげたわけだ。
そして結果的に音楽業界をひっくり返したんだ。
これなんかは音楽に対する愛が有ってこそ起こせた結果だと思うんだ。
本物なんだからそれなりの位置に持っていこうよっていう姿勢の表れだ。
日本だってそれくらいの事出来るんじゃないか?
ライブハウスに埋もれてしまっている本物は星の数程あるんだぞ。
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