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三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
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一皮剥ける時 2

昨日は、俺の実体験を含めて一皮剥ける時の話をしたわけだけど気が付いている人も多いとは思うが、そういう体験談はこのブログの中で色々書いてきた積りなんだ。
昨日話した事も似たようなテーマで2回くらい書いたような気がする。
そこで、何だ、その話なら前に聞いたよと言われないように今日は未公開の体験を話す事にしよう。
いや、もしかしたら1度話したような気もするが、まぁ、そこは無視して聞いてくれ。

あんたって本当に与える愛を知らない人だよね。
じゃあ、何を知っているのかと言えば与えるの反対語の奪う愛という事になる。
ここで言うあんたっていうのは、勿論俺の事だ。
何言ってんだよと反発はしてみたものの客観的に思えば当たっているのかもしれない。
そういう積りじゃなかったとしても思い当たる節は、多々あるような気がする。
彼女の為になんて言っていても心の奥では自分の事しか考えていなかったという事だ。
認めたくはないが、否定する自信も無い。
そう、俺はそんな奴だったんだ。
中途半端に誤魔化す事は出来るが、そんな奇麗事は聞きたくもないだろう?
自分の非を認める勇気が無ければ人間は成長出来ないって話をしたのは俺だもんな。
しかし、未熟者の俺は、否定を繰り返した。
彼女の目には涙が滲んでいたのを忘れない。
その時俺は、自分の事を本当に理解してくれていた大切な存在を失ったんだ。
彼女の言葉の意味を理解出来たのは、別れてから数年後だ。
俺は、常に見返りを求めていた。
見返りを求めるという事は、愛していると言っても自分に向けて言っているのと同じだ。
愛しているから愛してくれってね。
与える愛というのは無償でなければ嘘になる。
あの時、俺は自分が大嘘つきだと知ったと同時に失ったものの大きさに愕然とした。
何やってんだ俺は、と思っても時既に遅しだ。
しかし、彼女のあの一言で俺は変わる事が出来たんだ。
完璧になんて口が裂けても言えないが、自分に問い掛けるようにはなったと思う。
世の中って不思議な物で、昨日話した巨漢も今話したAという元彼女も出会うべくして出会っているような気がして仕方が無い。
俺の駄目な所を修正してくれる為に彼等は俺の前に現れたのだろうか?
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