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三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
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マナーの本質

俺は筋金入りのラーメン好きの積りなんだが、最近、ラーメン屋に行くと何とも気になる光景に出くわす事が多い。
麺を蓮華に乗せてまるでスパゲッティのように食べている人の事だよ。
20代なら男女問わず殆どがあんな食い方してるだろ?
そんなのどうでもいいじゃないかと思うかもしれないが俺は結構こういう事にうるさいんだ。
あれはズルズル音を立てて麺を啜るのは下品だから上品に静かに食おうっていう意味なのかもしれないが、もしそうだとしたら大きな間違いを犯している事になる。
根本的に間違っているのはラーメンは上品な食い物じゃないって事だ。
下品な食い物は下品に食うのが正しいんだよ。
あれじゃあ、たこ焼きをナイフとフォークを使って食うのと同じだ。
そんな下品なラーメンではあるが下品な中にも作法というものもあるんだ。
いきなり麺を食おうとするのは素人丸出しの初心者のする事だ。
先ずはスープから、そして支那竹を1つと麺を一緒に摘まんでじっくり味わう。
次に麺だけを適量啜ったら今度はチャーシューを一口。
これでこのラーメン屋の腕を判断して合格点が出たらここからは豪快にズルズル音を出して食いまくりスープも全部飲み干す所までいきたい。
これが美味いラーメンを出してくれた店への礼儀というものだ。
味はしっかり受け止めた上で下品な物は下品に食する。
これこそラーメン道の極意だ。
それじゃあ、今度は上品な料理の話にしよう。
日本人はフランス料理の店なんかに行くとやたらにマナーを気にするだろう?
パンが出てきたらそれを丸ごとかじっていいのかとか千切って食べるべきとか。
ワインは頼まなきゃいけないとかソースはどうやって付けるのかとか。
全く馬鹿げた話だ。
そんなの自分の好きな様に食えば良いだけの事だろ?
だけど、こういう上品な物には上品なマナーというものもある。
でも、それは何を頼まなければいけないとかこうやって食べるべきだみたいなものとは根本的に違う。
人間の表情で一番醜いのは物を食べている時のそれだ。
だから、少しでも醜く見えないようにしようという事で食事のマナーが出来たんだ。
こんなのは思いやりから来る自然発生的なものだ。
上品な料理に対してはこの部分をちょっと意識すりゃあ後は楽しく食えば良いだけの話だ。
ここを弁えていれば型に囚われる必用は何も無い筈だ。
親が子供に食事のマナーを教えるのは子供が恥を掻かないようにする為じゃない。
思いやりを教える為というのが本来の姿だ。
そういう本質的な事を理解していない大人が多過ぎるから上辺だけでアイデンティティーを持たない若者が増えたんだと思うよ。
皆がそうするからそうしなきゃいけないみたいな発想はつまらない人間を生み出すだけだと思う。
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