例の市橋容疑者が7日間何も口にしていないそうだ。
これは一体何を意味しているのか。
反省の気持ちを行動で表して少しでも刑を軽くしてもらおうという作戦なのか。
はたまた覚悟を決めて自ら死に向かって突き進もうという事か。
おそらくどちらも違うような気がする。
あれは一種の現実逃避なんじゃないかな?
良く言えば瞑想状態みたいなものだと思う。
7日間も飯を食わなければ意識も朦朧とすると思うんだ。
そうすると実際自分の周りで今起こっている出来事も何の事だかはっきり分からないと思う。
要するに恐怖心からの脱却だ。
この状況を意図的に作り出そうとしたように思えてならない。
だとしたらこいつは相当屈折した心の持主だが頭もかなりきれる奴だ。
おそらく何か大きなコンプレックスを持っている筈なんだがそれを逆にバネにしていればこういうタイプは意志も強いし何かと成功するタイプではある。
勿論、責任回避の逃げの人生を改めなきゃ話にならないが。
彼は最初からあの若い英語教師を殺す気は無かったと思う。
多分、彼としては楽しい時間を過ごそうとしただけなんじゃないかな?
だがそこで運命を狂わす何かがあったという事なんだろう。
そう、その運命がテーマでもある映画MADE IN HEAVENの話の続きをする約束だったな。
人助けをしたのに池の底に沈み自ら死を選ぶ結果にもなってしまった彼が目覚めたのは深い霧の中だった。
何故か服は何も着ていない。
周囲を見渡しても何も見えない。
此処が何処なのかも分からない。
すると一人の女性が現れて彼にあなたは死んだんだと告げるんだ。
それはもう何年も前に死んだ彼の叔母さんだった。
そして此処は天国であり天国はどういう所で天国の案内人の事や強く念じればその場所に瞬間移動出来る事等を教えてくれるんだ。
自らの死を納得した彼は天国での生活を満喫する事にした。
色々な場所に行き色々な人と話もしてこの不思議な光景にいつの間にか溶け込んでいく彼はある日一人の女性に出会う事になる。
ピアノが上手な美しい人だった。
そして2人は恋に落ち天国で結婚する約束をしたんだ。
だが、結婚式の直前に悲劇は起こった。
目の前の彼女の姿が見る見る薄くなって半透明になったかと思うととうとう消えてしまったんだ。
彼は泣き叫び天国の案内人に事情を尋ねる。
すると彼女が人間界に戻った事を告げられるんだ。
彼は迷わず彼女の後を追いたいと頼み込むんだが案内人の答えはNOだ。
誰しも人間界に戻る時期が決まっていてお前の戻る時は未だなんだと拒否されてしまう。
これが天国のルールらしい。
そしてこのルールを破れば二度と天国には帰れないと言う。
青年に迷いは無かった。
例え天国に戻れなくても彼女に会いたいと強く懇願したんだ。
そして・・・渋い表情で天国の案内人が出した答えとは・・・・・。
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