結構長い文章をよくあんなに毎日のように書けますね。
最近こんな事を言われる機会が多くなった。
そうなんだ、自分でも不思議なんだよ。
元々ずぼらで面倒臭い事は、大嫌いな性格の筈なのに。
それで一応書き始めて言葉に詰まったら止めようという気持ちで一行書いてみるとそれがいつの間にかそれなりの長さになっちゃうっていうのが続いているだけのような気がする。
だから自分でも、ああ、俺ってこんな事を考えていたんだって逆に気付いたりして面白かったりするんだ。
実は、今日も本当は、休もうかと思っていたんだ。
特別話したい事も無かったしね。
それで、家でゆっくり昔のレコードでも聴こうなんてね。
そうなんだよ、仕事柄ってのもあって音楽に関しては、どうしても普段から新しいものを中心に聴く事になっちゃうんだよね。
だけど、誰にでもあるように、俺にとっても心の相当深い所まで刻み込まれていて、おそらく死んであの世に行っても忘れられないだろうって曲があるんだ。
そういうのって偶に聴いてみようかって気になるだろ?
それで、ちょっと埃を被っていたけど引っ張り出して来たんだ、あいつを。
誰かが間違って踏んずけたりしたら、おそらくそいつの鼻骨が折れる位のパンチを食らわす筈なのに埃の中に放置している所が、やっぱりずぼらだろ?
加川良っていう人の伝道って曲なんだ、そいつは。
やっぱりいいね、レコードって。
CDみたいに音がひりひりしてないもん。
なんか、すごく暖かいと言うかまろやかと言うか生っぽいだろ?
昔のフォークソングだから、尚更そこら辺は拘りたいよね。
もう40年前の曲だけど、その頃中学生だった俺にとっては、人生を変える程の衝撃を受けた名曲なんだ。
悲しい時にゃ 悲しみなさい 気にすることじゃ ありません あなたのだいじな 命に かかわることも あるまいし って繰り返し繰り返し、それも淡々としゃがれた声で包み込むように優しく歌うんだ、あの人。
今の若い君等が聴いたらどう思うんだろう?
貧乏臭せぇって思うのかな?
昔のフォークってやっぱり貧乏臭が漂いまくってたからね。
でも加川良は、そんな中でも哲学なんて何の事やら分からなかった中学生にとっても哲学的だったんだよ、多分。
包茎が剥けチンになった時のような、いきなり新しい世界が見えちゃったみたいな感じだよ。
音楽って、やっぱり凄いよ。
聴いているだけなのに心が動いちゃうんだもん。
あっ、今凄く単純な事言っちゃったけどそうとしか言えないもんな。
もうちょっとかっこつけて言えば、心に革命を起こす事の出来る音楽は素晴らしい、なんちゃって。
あの曲聴いてなければヘブンスドアは、間違いなく存在してないな。
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