今日は自分の気持ちがストレートに顔に出る人の話をしよう。
顔に出ると言ってもそれが一概に悪い事という意味じゃないよ。
誰でも瞬間的に大笑いしたり怒ったりっていうのはあるけどそうじゃなくて注意されたり面倒臭い事を頼まれたりした時に露骨に嫌な顔をする人の事だよ。
君等の周りにもきっと居る筈だ。
こういう人ははっきり言って未熟で子供っぽくてわがままなんだと言ってしまえばそれで今日の話は終わってしまうんだが良く言えば正直なんだとも受け取る事が出来ると思う。
実際に皆もそうだと思うが未だ世の中に馴染んでいないような子供の時分は誰でもそうだったんじゃないかな?
子供って正直だろう?
勿論、大人に比べての話だけど。
正直っていう事は心も綺麗だとも言えると思う。
だからこういう人を納得させる時は、先ず何で嫌な顔をするのか訊くべきだと思うんだ。
そして、それが単なるわがままだったりしたらその嫌な顔がどういう道程を経てどういう結果を巻き起こす事になるのか分かり易く説明してあげればいいんだ。
負の行動は必ず負の結果を導くものだ。
これをしっかり教える人に今迄出会わなかったというだけだと思うよ。
俺の経験上、その人が若ければこういう説明を数回すれば大きく変わるものだ。
だが、やっかいなのは年齢がいっている場合だ。
その人の心の度量にもよるがこういう大人は大抵柔軟性も何も無いものだ。
理解は出来ていてもそれを実践するとなると下手したら今迄の人生を否定されたような気にもなったりするからね。
人としての向上心を持っていれば人間はいつでも変わる事が出来る筈なんだが大人はそれを邪魔するプライドも有ったりするから厄介なんだ。
天秤に掛けてどっちが重いかって事なんだが、もしプライドの方が重ければその人は残念ながら人として向上出来るチャンスを一つ逸するわけだ。
勿体無い話だろう?
人生の目的の一つを自ら放棄するんだもんな。
俺はこういう説教がましい話をする時は、それを自分自身に当て嵌めてみる事にしている。
あの時はこういう気持ちだったからああいう結果になったというふうにね。
そう考えると昔、散々注意されて怒鳴られた一つ一つの出来事が如何に今の自分に役立っているかが分かるというものだ。
そして、こういうものは若い人達に伝授していかなきゃ俺を怒鳴ってくれた先輩達に申し訳が立たないってもんだろ?。
俺は元々世の中から弾かれそうになった人間だ。
何処へ行っても必ず誰かと衝突して問題児扱いされてきたと言っても過言ではないと思う。
そして、自分の方が悪かったのなら必ず悪い結果も付いて来る。
そんな時に状況を打破するには生きる術を身に付けるしかないんだ。
今日の話も過去の自分の一面でもある。
これを読んでああ、そうかと思ってくれる人が一人でも居たのなら書いた甲斐もあるというものなんだが。
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