8月15日は終戦記念日だったがこの日になると必ず取り沙汰されるのが靖国神社参拝問題だ。
日本の首相が参拝するのは是か非か、意見も大きく分かれる所だ。
なんて言っても若い君らの中には何の事やら意味が分からんという困ったちゃんも居ると思うので今日はこの神社について少し話してみよう。
そもそも靖国神社っていうのは日本の為に命を落とした戦没者の魂を祀る為に造られた神社だ。
でもそれは太平洋戦争じゃなくて明治維新の時の戦没者の為というのが当初の目的だったようだ。
国の為に死んだ人を祀ってあるんなら終戦記念日に参拝に行こうと思っても何の不思議も無いし遺族の人達がそこへ向かうのは当然ではある。
だが、しかし、247万人の戦没者の中に14人のA級戦犯も含まれている事から話は複雑になっているんだ。
神社に祀られているって事は神なわけだから戦争を起こした張本人を拝みに行くという事にもなってしまうだろ?
それを国の首相が行うとなったらアジア諸国の人達の感情もそうだろうけど日本人としても複雑な心境になってもおかしくないと思うんだ。
昭和天皇ですらそれまで参拝していたにも係わらずA級戦犯も祀られるようになってからは参拝をしていないんだから。
A級戦犯も戦没者という括りに嵌るのかもしれないがこの両者を同一扱いするというのはかなり無神経なような気もする。
だけど、実際にそうなってしまっているのだから問題も避けられないというものだ。
色々な意見があるがやはり行き着く所はどんな状況でも戦争は否という事だ。
戦争を決行する時というのはそこに正義があると思うのかもしれない。
でも、例外無くそれは錯覚であり人間の驕りでしかないと思う。
戦争を実際に体験していない俺達が終戦記念日にしなければいけない事は戦中に生きた人達の思いを聞き、それが出来なければ少しでも情報を集め、二度と悲惨な状況を招かない事を誓うしかないと思う。
君等の歳に日本の為と叫んで命を落としていった人達はどんな思いだったんだろう?
空襲警報が鳴り響き防空頭巾を被って防空壕に逃げ惑う人達はどんな気持ちだったんだろう?
この世の地獄でしかなかったと思うよ。
戦争を美化するような映画とかドラマも有るけどそんなもんじゃないだろう?
人としての最も愚かな行為は戦争意外に無い筈だ。
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