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三軒茶屋HEAVEN'S DOOR
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調和という名の偽善

日本も昔に比べればかなり物騒にはなったが、諸外国に比べればまだまだ平和な国だ。
これは、やはり調和を重んじる精神が成せる業なのだろうか?
大人しくしていれば、取り敢えずは危険から逃れて身を守れる。
もしくは、思いやりを重視した結果が調和という産物を産むのだろうか?
後者であれば、何もいう事はない。
というよりも人としての成熟度の高さを誇っても差し支えないと思う。
しかし、前者であるならば情けない事この上ない。
危険から身を守るというのは、敢て極端な言い方をしてみただけなのだが、例えを変えたとしても結局の所、結論は同じだ。
平穏無事でいられる。
煩わしい思いをしなくてすむ。
損をしない。
事を荒立てずにすむ。
嫌われないですむ。
良い人でいられる。
結局の所、自己中心的保身でしかない。
俺は、ここまでなら仕方ないと思うんだ。
人間って本質的には、こういう弱い部分を持っていて当たり前だからね。
勿論、俺だって例外じゃないさ。
だけど、それを取り繕うような事をいう奴っているだろう?
所謂、奇麗事というか偽善的な事を言う奴がさ。
最近そういう大人の悪知恵みたいなものを身に付けたこずるい若者が非常に多いような気がして仕方がない。
言っとくが、こういう手口は、大人だけの特権なんだぞ。
それも、もう現状維持しかない終わった大人だけの特権だよ。
もっとリアルな言い方をすれば、守るべきものを守る為に自らの成長を犠牲にした大人の特権だよ。
この特権を限り無い可能性を持った若者が平気で使うっていうのはどういう事なんだ?
身なりは若者でも中身は終わった年寄りって事なのか?
逃げるなよ、若造!
奇麗事ばっかり言って楽しいのか?
偽善者ぶって大人のふりか?
そういうのをお利口さんとは言わないんだぞ。
腑抜け。
意気地無し。
腰抜け。
もしくは、屁垂れって言うんだよ。
悔しいか?
悔しかったら小細工すんな。
本音の主張をしてみろよ。
ビビッてもいいから一歩踏み出してみろ。
恥ずかしいのは一瞬だけだ。
間違ってたからってそれがなんだ。
許されるのは、若い内だけなんだぞ。
本物の大人は、しっかり見守ってくれているから安心しろ。
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