自分の目標を持ち、それに邁進するというのは、或る意味最大の幸福でもある。
国によってそれが出来る国と出来ない国があるわけだが、そういった意味で最も開けているのが、やはりアメリカだと思う。
所謂アメリカンドリームという奴だ。
このアメリカンドリームを目指して渡米する若者の数は、一向に減る事がない。
日本もそういう意味では、かなり可能性のある国になったとは思うが、まだまだアメリカの足元には及ばないようだ。
これは、やはりアメリカという国が、国の出来た生い立ちからして多民族が入り乱れた仕組みになっているというのが大きな原因なのは、おそらく間違いないように思う。
他民族を一つに束ねるには、全てを平等に扱うという精神が基本的に必用になる。
実際の所、アメリカという国には、未だに沢山の人種差別がある。
そして、それを原因とした沢山の争いも絶えない。
でも、そういった中にも平等が正義という精神が常に生き続けているのは確かだと思う。
平等というのは、単純明快に言えばスタート地点が同じという事だ。
それは、自由はゼロから始まるという事も意味している。
こういう姿勢は、大いに見習いたい所だが、果たして日本の場合はというと些か違うような気がする。
それが、顕著に現れるのが就職という壁を前にした時だ。
若干意識の変化はあるものの未だに日本の若者は安定志向を求める。
それは、親方日の丸的職業が最も人気があるという部分で明らかだ。
ゼロから自分の力で開拓して可能性を求める事よりもスタート時点で出来上がっている豪華客船に乗り込みたいという事なんだろう。
ゼロから始めるという姿勢には、夢も満ち溢れている反面、伴うリスクも大きい。
このリスクを避ける事が上手な世渡りと思っている若者が多いというのは、なんとも歯痒い現状だ。
彼等は、明らかに間違っている。
厳しい世の中を生きて行く上で最も大切なのは、経済的安定だと勘違いしている。
そして、自らの幸せの在り処はそこにしか無いと誤認している。
そうじゃない。
そこにイコールが付くかどうかは、全く別の話なんだ。
活き活きとした毎日、充実した日々を送る事が、幸せのしの字なんだ。
爛々とした目で単身アメリカで頑張る日本人も沢山いる。
彼等の生活は、過酷だ。
気持ちが途切れれば何処までも下降する事を知っているからだ。
自由というものが、そういうものだと肌で感じて理解しているからだ。
だから、自分の全てを賭けて頑張る。
こんな強くて素敵な人達が集まっているからアメリカの魅力は未だに衰えない。
もう一度、自分の足元を見つめ直してみよう。
勿論これは、自分自身に対しての問い掛けでもあるんだが。
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