一昨日は人の心のエネルギーは３つの欲望で形成されていてその中の破壊欲が今の若者には足りないんじゃないかとそんな話をしてみた訳だがこの破壊欲の欠如がもたらす出来事で話し足りなかった大事な部分が有るので今日はそこら辺を触れてみたい。
破壊欲と言っても一昨日も話した様に無意識という場合も多分にある。
自分の或る欲を叶えた積もりが結果として破壊欲も満たした事になるという場合だ。
だが、それとは逆にこの破壊願望を全面に押し出さなければ達成出来ない事もある。
それは新しい事を始める時だ。
例えば就職する時、入学する時、引越しをする時なんかもそうだ。
過去の自分の居場所を破壊する事でもある訳だからな。
もっと細かい部分でも幾らでも有るぞ。
生活サイクルを変える時だって過去のサイクルを破壊しなきゃいけないし旅に出る時だってリフレッシュなんて言っていても過去の自分を少しでも壊して新しい自分を探す為だったりするだろう？
新しい恋人を探す時もこれに当て嵌まる筈だ。
そう考えると破壊って言葉はあんまり良い感じはしないかもしれないが一概に悪いもんじゃあないって事に気が付くよな。
じゃあなんでこの破壊が人生に付き纏うのかというと人間には常に新陳代謝が必要だからだ。
実際、人間の体の内部では常時この新陳代謝が行われているのは知っているだろう？
以前この日記の中で心は細胞を作っている元素の中に存在しているという話をしたよな。
その細胞が常に新陳代謝を行っていれば心も連動して新陳代謝を求めるのは不思議な事じゃないって事になる。
っていうか必要不可欠になるって事だ。
逆の発想で心が新陳代謝を求めるから体もそれを求めるのかもしれないが。
要するに心も体も常に新しく生まれ変わる事で人間は生きていけるって事だと思うんだ。
機械だって大事にしている積もりでずっと動かさないでいたら壊れてしまうだろう？
車なんか良い例でずっと動かさなければバッテリーが上がってエンジンもかからなくなるよな。
人間もまるっきり同じだと思うんだ。
試しに健康な人間が一週間寝たきりでいたらどうなるか。
思考能力は低下するし足元はふらつくし行動力が鈍るのは当然でそれだけじゃなく元気も無くなり生きる意欲も削がれる筈だ。
そういう意味で最近の若者の覇気の無さはこの新陳代謝の源となる破壊欲の無さが原因だと思うんだ。
破壊欲が弱ければ積極的に発言したり行動したりという事は求めない筈だ。
そして元気が無くおとなしく現状維持から脱しようとは思わなくなる。
これは明らかに心の老化現象と言ってもいいだろう。
実年齢は若くても心は老人という事だ。
だから新しい行動が取り辛いし求める事すらしない。
こうなると生きてる意義すら見えなくなる時もしばしば感じる筈だ。
俺は今迄そんな心の老化現象を抱えた若者達に一歩踏み出す少しの勇気を持てと言ってきた。
その踏み出す勇気っていうのはまさしく破壊欲に他ならない。
過去の自分を破壊してかなぐり捨てて前に出てみよう。
確かに破壊には良くないものも付き纏うものだがこれが人間なんだ。
人間なんてその程度だ。
そんな中でも人生を少しでも晴れやかに生きるか鉛を背負った様に悶々と生きるかどっちがいいんだって話しだよ。
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