今日こそ明るい話をしようと思っていたのにまたもや大きな余震が起こった。
被災地の人達からすれば本当に不安で仕方が無い事と思う。
こんな時に東京に居る俺達はどう思えばいいのか。
頑張って下さい。
実際に本音でそう思っていてもなかなか行動で示す事が出来ない。
募金はしても後ろめたい気持ちは付き纏う。
向こうじゃあんなに苦労しているのに俺は住む所もあるし飯もちゃんと食えている。
それでいて分かったように大変ですね、頑張ってくださいって・・・・。
偽善か?
そう思っている被災地以外の人達ってきっと多いと思う。
実際に経験したわけじゃないから本当の痛みは分からない。
確かにそうだ。
痛みが分からないんだから余計な事は言いたくない。
賢明な意見だ。
全然間違っているとは思わない。
間違っているとは思わないが、それでいいのかと俺は訊きたい。
もし、自分の家族があんな目にあっていたとしたら、それでも同じ事を言えるのかと尋ねたい。
遠く離れた所の事なんだから関係無いと思っている人達もおそらくいるだろう。
これも間違いとは言えないと思う。
偽善よりも未だ正直な分、ましなような気もする。
東京は、人と人との繋がりを希薄にすることで大成長したと言っても過言ではない。
それによって個を強め競争意識を高めた結果が今の東京と言えるだろう。
だから余計な事は言いたくないって言葉が出て来るのは、よく分かる。
でも、人間ってそれでいいのか?
或るミュージシャンがステージで言っていた言葉を聞いて俺はハッとした。
今回は、自国での震災だからこれだけの騒ぎになっているが、去年1年間で3回も大地震に見舞われたスマトラ沖でも大勢の人達が亡くなった。
同じ去年のハイチの地震の時は亡くなった人が20万人以上、負傷者も30万人以上と言われている。
その時、貴方達は今と同じ様に心を痛めたんですか?って。
恥ずかしかったよ、俺は。
自分の国なら心配するけどよその国の事なんか知りませんって顔してたんだよ、俺は。
コンビニで募金はした記憶はあるけど心が痛いとは、正直思っていなかった。
心の奥底に眠っている筈の本当の愛を掘り起こす時が来たような気がする。
PR