今迄2度製作された日本沈没って映画は知っているだろう?
これは小松左京っていう人の原作のSF小説を映画化したものだ。
だけどこのサイエンスフィクションが現実のものになろうとしているのは皆知っているか?
小説では地殻変動が沈没の原因になっている。
そういう意味では別の話になってしまうが、今、世界中で議論されている温室効果ガスの影響で100年後には世界中の水位が1メートル上がるという説があるんだ。
東京も例外じゃないが世界中の大都市っていうのは海の側が多いんだ。
これは海運が中心となる貿易港周辺の街が発展しやすいという理由だと思うけど。
1センチ、2センチって話じゃないぞ。
10センチでもかなりの影響があるのに1メートルだからな。
これで高潮にでもなったら東京なんて水浸しの所がいっぱいになるんじゃないか?
こんな状況が世界中で起こる事になるんだぞ。
実際、現段階で沈みかかってる島だってもうあるんだ。
デンマークでこの問題に対して世界中から要人が集まって議会が開かれていたが意見は対立してしまった。
要するにこの状況は先進国のせいだと言う国と今最もCO2を排出している中国なんかの新興国に何とかしろって意見に分かれてしまったんだ。
これはもう責任の擦り合いだ。
数字だけで言えば中国が大幅削減するのが一番手っ取り早い事になるんだが単純にそういう話にはならない事情があるんだ。
それは今世界中の経済は中国の発展があるから辛うじて成り立っているようなものだからだ。
経済と環境とどっちが大事かって天秤に掛けている訳だよ。
これをもっと単純に考えると家はあるけど貧乏になるのと住む所も何も無くなるのとどっちが良いって訊いているようなもんだ。
そんな簡単な質問なら貧乏でも我慢するって皆言うのは決まっているのにこれが100年後って話になると当然自分や家族はもうこの世に居ない訳だから言葉を濁しているって受け取られても仕方が無いよな。
やっぱり人間っていうのはこの程度なんだな。
下等動物なんだよ未だ。
偉そうに言ってる俺もその中の一人だけどさ。
それでいてテレビカメラが回っていると未来の子供達の為になんて平気で能書き垂れてるのを見ると胡散臭いのも偽善者も通り越して悪魔だな。
人間はやっぱり全ての悪の根源だよ。
100年後がどうなっているのか見てみたいもんだ。
話が救いようの無い所で終わっちゃうのもなんだけど取り合えず俺達も考えようよ。
PR