今日はいつもとはちょっと違う角度から恋愛の話をしてみよう。
男にとっても女にとっても当たり前の話ではあるが恋人というのは掛け替えの無い存在だ。
だが、それは精神的にも行い的にもお互いに補い合える所を持っているからだというのも大きな理由の一つだと思う。
そんな損得みたいな事よりも純粋にそこに愛があるからじゃないかという人が多いかもしれない。
でも、残念だがそれは間違いだ。
恋というのはもっと自己中心的なものの筈だ。
全ての恋愛の始まりは自分自身への愛でしかないと思う。
誰かを好きになる行為というのはあくまで好きの範疇であって愛とは違う。
例えば職場で凄く可愛い子に出会ったとするだろう?
そして、先ずは相手を意識するようになるよな?
でもそれは愛じゃなくて好きなだけだ。
これを愛っていうんなら単なる勘違いな上に君はストーカーの素質十分という事にもなるかもしれない。
そして、上手い事交際に発展したとしても最初の内は未だ自己に対する愛でしかないと自覚しておいた方がいい。
腹の中で燻っているのは早くあの子を自分だけのものにしたいという気持ちばかりの筈だ。
これは単に自分の欲求を満たしたいというだけの話だろう?
表向きは相手に気持ちが向いているようで実は自分の事しか考えていないよな。
そして付き合っていく内に今度は自分より相手の事を優先して考えるようになる。
この時点でようやく好きが愛へ変化しだすというわけだ。
だが、しかし、これも残念だが大方は錯覚だ。
愛も生まれかかってはいるだろうがそう簡単に自身への愛を上回れるものではない。
例にこういう事態を想定してみてくれ。
君の彼女は大きな夢を持っている。
その夢を叶える為には多額の金が必要だ。
君の力ではどうする事も出来ない。
そして、彼女は悩んだ挙句に風俗で働くと言い出した。
それも一番効率の良い本番有りのやつだ。
さあ、君ならここでどうする?
大抵は止めろって言うだろ?
そうだとしたら、その一番の理由は何なんだという事だ。
人としてやっちゃいけないとかそんなのは理由にならないぞ。
それは彼女自身が一番分かっている事で分かっていても夢を追う気持ちの方が勝っているから割り切ってやりたいんだって勇気を出して告白しているんだからな。
体が心配だっていうのも今言った事と同じだから理由としては認められない。
と、なると残っているのは何だ?
君の独占欲が犯されるって事なんじゃないか?
そうだとすると君が愛と思っていたものは結局は自身への愛でしかなかったという事になるだろう?
そんな状況なんて滅多に無いんだから例として出すのはおかしいなんて思うんだったら君は未だ恋愛の本質を知らない事になる。
これと意味合い的には同じような事が幾らでも起こるのが恋愛というものなんだ。
恋愛は愛という字の前に恋があるように愛は恋の後にしか生まれない。
そして本物の愛は自分自身への愛を超越した所にしか無いという事だ。
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