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女を殴る時

このエッセイみたいな日記を始めてちょうど3ヶ月が経過した。こちらのミスで最初の何日分かが消えてしまったのが少し残念だがまあしょうがない。おかげ様で結構な数の人から日記読んでますよなんて声を掛けられたりするので当分止められないな等と独りごつ昨今だ。さてと、今日は何の話題にしようか。泰葉の会見の事でも触れてみるか。あれはもう完全にヒステリーだな。あの年で子供を産んでないと女の人はヒステリーに成り易いからな。小朝の事を随分酷く中傷してるが夫婦の揉め事は大抵両側に原因が有る筈でいくら激しく罵っても空しく聞こえるだけだ。此のまま行けば殆ど反論しない小朝側が支持される事に成るんじゃないか。実は俺も今迄に随分と女性との揉め事が有ったんだ。一番酷かったというか危なかったのは刺されそうになった事が有るんだ。或る人と同居していた時の事だ。夜中に何故か目が覚めた時に彼女の姿が無い。その時、無性に嫌な予感がしたんだ。こういう時の予感というのはどういう訳か大抵当たる物で俺はそっと階下に降りてみたんだ。すると真っ暗な中にぼんやりと人影が見える。彼女が包丁を持って立っていたんだ。今思い出してもぞっとする光景だ。そこ迄追いつめてしまった俺が悪いのだが包丁は止めて欲しいよ。その場は何とか宥めて事なきを得たのだが。事態はそれで終わった訳では無かった。ここから先に修羅場が訪れる事になるのだが余りに凄惨な出来事だったのでここで語る事は出来無い。今はただ彼女の幸せを願うばかりだ。また、或る女性は些細な事から口論になり突然ヒステリー状態になった。ここからが尋常じゃ無かった。先ずゴミ箱の紙くずを自分の口の中に入れ出したのだ。そしてそれを止めようとした俺に粋なり強烈な頭突きをかまして来たんだ。頭突きなんて悪ガキだった頃にチンピラから食らったチョーパン以来だ。そして一瞬怯んだ俺に渾身のパンチが連打されたのだが本気になった時の女のパンチってのは予想を遥かに超えるものがあり押さえ付けるのにも一苦労したものだ。彼女は今何処で何をしているのだろうか。幸せを願うばかりだ。また、或る女性とは別れ話から駅の構内で傘でのぶっ叩き合いに成った事が有る。気が付いた時には周りに人垣が出来ていたので流石にお互いばつが悪くなって平静を取り戻したのだが家に帰ってからがもう一波乱だ。口論だけでは収まらず今度は首を絞められ殺されそうになったので俺も絞め返してしまったのだ。そして彼女の目からは涙が溢れ思わず俺も泣き出してしまった。もう二度と会う事は無いが幸せでいて欲しい。こんな話を延々としていると俺自体もかなり問題の有る人間という事になりかねないので止めておくが要は女は恐ろしいという事だ。普段はお淑やかだったとしてもいざとなった時は男が想像出来ない様な行動に出る事も充分有るのだ。もし彼女と揉め事になった時に君の先ず最初にとる行動の選択肢は一つしか無い。落ち着かせる事だ。それでも駄目でぶん殴って来たら殴り返しても良いぞ。但し力は込めずに愛の込もったパンチにしておけ。それが女を殴る時の条件だ。
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