尖閣諸島での中国漁船衝突事件の問題も収束に向かっていると思っていたら全然そうではないらしい。
昨日は、中国国内4箇所で数万人規模の反日デモが行われたとニュースで報じられていた。
やはり、根は深いなあと思っていたら事はこれだけでは済まなかったようだ。
日本国内ではそれ程大きく報道されていないみたいだが今度は日本側の反中国を掲げる大々的なデモが行われたらしいんだ。
3200人が集まって中国大使館を包囲したようだ。
納得出来ない事に対して主張しようという姿勢は俺も良い事だと思う。
そう思って主催の頑張れ日本!全国行動委員会という団体のホームページを観てみたんだ。
そこにはYouTubeの映像も貼り付けてあって今回のデモ集会での主催者の演説も観る事が出来るようになっていた。
街宣車でがなり立てる所謂右翼団体とは明らかに様子が違う。
もう少しまともと言うかあくまで紳士的に振舞おうとしている様に一応は見える。
一応は見えるんだがそれでもかなり攻撃的で予想通りに独善的だ。
俺も今回の事件に関しては非常に納得出来ないと思っている中の1人だが、だからと言ってこの団体と行動を共にしようとはとても思えない。
それは空気が完全に偏っているとしか思えないからだ。
中国側の非を責めるという姿勢は良いんだが小馬鹿にするような姿勢が多分に含まれている所は如何なものかと思ってしまう。
それじゃあ中国側の姿勢と丸っきり同じじゃないか。
姿勢が同じって事はそういう態度はないだろうと言う権利さえ放棄してしまうのと一緒だよな。
そりゃあそうだろう?
自分も同じなんだから。
こういう流れは非常に危険だと思う。
エスカレートすれば中国では日本人が、日本では中国人が危険に晒される事になるだろう。
そして、それは国と国とのぶつかり合いへとエスカレートしないとは限らなくなってくるかもしれない。
主張と抗議は間違っていないと思うが相手国民への憎しみへと安易に煽るというのは本末転倒だと思うよ。
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