猫を空気銃で撃った男が逮捕されたらしい。
猫好きの俺としてはこんな事をよく出来るもんだとは思うが猫なんか殺したって何とも思わない人が居る事も分かっている。
だけど最近はこういった動物に対する虐待行為が非常に多いらしい。
家には今、子猫が二匹居る。
俺は過去に猫を飼った事が2回あり、2回共可哀想な別れ方をしている。
初めて飼った時は俺の無知のせいで死なせてしまった。
2度目はペット禁止のボロアパートに住んでいた時だった。
雌だったんだが子供が産まれちゃったんだ。
本当なら喜ぶ所なんだが猫って1回の出産で5~6匹は産まれるだろう?
その子猫達がミャ-ミャ-毎日鳴いてると壁も薄かったから結構周りから顰蹙ものなんだ。
それで手放すしか方法が無くなっちゃったんだよ。
その時に自分自身に対しても含めて人間って本当に勝手なもんだと怒りを感じてもうペットを飼うのは絶対に止めようと誓ったんだ。
ところが今年になって家に転がり込んできた彼女が俺以上の猫好きだった。
どうしても猫を飼わせろって1日100回位猫の動画とか写真とか見せるんだよ。
そして、殆ど脅迫か洗脳に近い状態で気が付いたらいつの間にか子猫が二匹家に居たってわけだ。
この子達はペットショップで買ったりしたんじゃなくて所謂里親募集のサイトで見つけたんだがそこには妙に気になる文章があったんだ。
手渡す前に審査する為の質問事項に答えろみたいな事が書いてあったんだ。
そして、送られて来た内容は俺の仕事や役職とか何で猫を飼うのにこんな事まで答えなけりゃいけないんだみたいな事が幾つか書いてあった。
勿論、言葉の使い方は丁寧ではあったけどどうも腑に落ちない。
だいたい自分だってどっかで拾ってきただけの癖に何なんだよ、その偉そうな態度はって思ったよ。
だけどそこは我慢して一応ちゃんと答えて返事を待っていると今度は面接をしたいというんだ。
おい!なんだよ面接って!
就職試験を受けてんじゃないぞ、この野郎!
もう完全にぶち切れそうになったがここも我慢だ。
受け渡す側が何でこんなに慎重になるのかというとそこには動物虐待の現状があるかららしい。
俺はニュースで鴨をボーガンで撃ったりする奴が偶に居るみたいな事は知っていたけど実際は既に動物虐待って社会問題になるくらいの勢いらしいんだ。
里親募集で引き取った動物の足を切り落としたり目を潰したりなんていう残虐な事が沢山行われているらしいんだ。
日頃の鬱憤を全部ペットに向けて晴らすって事なんだろうがあまりにも酷過ぎるじゃないか。
昔、猿の惑星っていう映画があったんだがそこでは人間が猿の奴隷になっていた。
現代人は一回ああいう目にあった方がいいんじゃないか?
何でも自分達が一番だなんていうのは人間が作り出した傲慢な錯覚だよ。
何様の積りなんだ、俺達は。
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