海水注入を一時間停止したのは、菅さんの指示だったという所から始まって話が二転三転。
今度は、実は停止していなかったと東電が発表した。
原発事故という極めて重大な問題に対してこのいい加減な姿勢は何なんだ。
俺達を馬鹿にしてんのか?
それとも責任の擦り合いか?
これじゃあ、何を信用していいのか分かんないじゃないか。
これから日本がどうなるかの瀬戸際である筈なのに酷いぞ、この体たらくは。
みんなが薄々感じている政府と東電は、何か重大な事実を隠しているという説が、益々色濃くなってきたようで国民の不安は募るばかりだ。
と言いつつあの震災から2ヶ月半が経過した今、みんなの心理状況には、明らかに変化が起こった事と思う。
不安は不安でも随分楽になったんじゃないか?
もう関東近郊には住めないと一時的に避難していた人達もかなり戻ってきているみたいだし。
危険な状況という意味では、余震の数が減ったというくらいであとは殆ど変わっていないのにって思わないか?
これは、勿論、政府や東電のお陰というわけじゃない。
生命力の中にある忘却本能のお陰に他ならないと思う。
人間は、忘れるという能力を持っている。
忘れるって記憶が薄れる事だからそれを能力っていうのは違うだろって思うかもしれないが、これは、明らかに能力だ。
何の為の能力かと言えば生きる為のものだよ。
生きる為には、痛みや悲しみは必要無いだろう?
だから、それを本能的に排除しようとするんだよ。
病気になっても自然治癒しようとする体の仕組みと同じだよ。
生命力っていうのは、前に進もうとする原動力だ。
この生きようとする力が強ければ強い程、それを邪魔するものを排除する力も強いという事だ。
明るく元気に生きようとすれば、痛みや苦しみ、悲しみは早く忘れなければならないからね。
政府や東電の言う事は、何かこの部分を巧みに利用しているような気がしてならないんだ。
みんな悲しみや恐怖が微妙に薄らぎ始めたタイミングを見計らってその当時に公表したらとんでもなく大問題になるような事を抜け道をするっと通り過ぎるような感覚で表沙汰にしているとしか思えない事が多過ぎるんだよ。
いくら忘却本能があるからといっても忘れて良い事と悪い事がある。
どうせ何とかなるだろうなんて楽観視しちゃ駄目だ。
今も人生の窮地に立たされている人達が何十万人も居る事を忘れるな。
そして、日本の将来の明暗が、今現在の1分、1秒に左右される事も忘れるな。
今日のニュースで菅さんがフランスのサルコジ大統領と満面の笑顔で握手している姿が流されていた。
フランスといえば世界でナンバーワンの原発推進国なんだ。
事故の後、真っ先にサルコジが来日しただろ?
あれも福島原発がこれ以上どうにかなっちゃったら自分の国の立場が苦しくなるからだよ。
菅さんも日本の首相なら国の状況を考えてあんなニタニタ顔じゃなくて毅然とした態度と表情でいて欲しいってもんだ。
お人よしで悪い人間じゃないのは分かるが、空気が読めないのと器の小ささが丸見えじゃ話になんないよ。
本題が脇道に逸れたが、今日の東電の発表は、納得出来ないし許せない!
メルトダウンしているのは、あいつ等の脳味噌と根性だ!
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