或る女医さんの書いたセックスに関する本がとても売れているらしい。
週刊誌なんかによくあるマニュアル的なものとは大きく内容が違っていてそんなマニュアルを真っ向から否定している所が受けた理由の一つでもあるらしい。
っていうよりも女医さんが書いたって部分でかなり優位ではあるよな。
女の人っていうのは中々恥ずかしがって本音を吐かないものだが女医さんだったら平然とした顔で女性にしか分からない部分もリアルに説明してくれそうだもんな。
ネットでその本の概要が解説されていたのでざっと読んでみたんだがその中で意外な部分を発見してしまった。
それは所謂女性の潮吹きに関して解説している箇所だ。
彼女曰く潮吹きというのは単なる失禁だそうだ。
俺を含めた男連中の殆どが潮吹きは絶頂の極致に至った女性の愛液が激しく出た状態だと思っていた筈だ。
それが小便を洩らしただけというのはショックだ。
だって男は皆あの潮吹きを夢見てGスポットをこうやって刺激してとか頑張ってきたわけじゃないか。
まるで潮さえ吹かせればその女性の全てを征服した事になるみたいな男の身勝手な妄想ではあるが。
だが、この女医さんの説には俺も思い当たる節が無い訳ではない。
或る女性といたした時に物凄い量の愛液が出て俺は彼女が潮を吹いたと思っていたんだが少し気になる事があったんだ。
シーツが薄っすらと黄色くなっていたんだ。
普通は乳白色か透明だからね。
性病に罹っていた場合に黄色くなる事もあるらしいんだがあの量からすると小便洩らしたという方が納得出来るもんな。
う~む、小便洩らさせる為に俺は頑張っていたのかと思うと少し空しいものがあるな。
空しいどころか馬鹿丸出しとも言うな。
この潮吹きという言葉は昔は無かったと思うんだがこれが一般にまで普及したのはやっぱりAVのせいなんだろうな。
それが間違った解釈でここまで拡がっちゃったって事はかなりの大罪のような気がする。
これじゃあ間違った教えを拡げる新興宗教と変わらないじゃないか。
なんて話に夢中になってどうすんだ、俺と君!
セックスっていうのはそんな潮吹きがどうのとか愛液は白いとか透明だとかそういうものじゃあないんだ。
セックスは心の交流だ。
人間同士の究極の心の交流がセックスだ。
そんなセックスに型もマニュアルもへったくれも無いんだ。
もしマニュアルが有るとすればお互いを信じ、許し合い、心を開く事だ。
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