フォーククルセダーズのはしだのりひこが亡くなった。
と言ってもこれを読んでいるほとんどの人は、知らないかもしれない。
フォーククルセダーズ、略してフォークルの帰ってきたヨッパライというシングルが、俺が生まれて初めて買ったレコードなんだ。
小学校低学年だったかなぁ。
サイケデリックだが、ふざけた詩に変なメロディーで、殆どの人はコミックバンドだと思っていたと思う。
だが100万枚以上売れたんだよこれが。
そんなに売れたのにメンバーの北山修という人が、学業に励みたいからメジャーは、1年しかやらないって言って本当にデビューして1年で解散しちゃったというエピソード付きの伝説的バンドなんだ。
たしかビートルズのイエローサブマリンを蛍光ピンクにしたようなジャケットだったんじゃなかったかな?
アマチュア時代は別にして、デビューした時メンバーは3人で、今から8年前にその後世界に名を馳せる偉大なミュージシャンになっていた加藤和彦が自殺しているから、生きているのは北山修だけになってしまった。
子供の時にフォークルを聴いていなければビートルズもストーンズもレコードを買ってまで聴いていなかっただろうし、俺にとって音楽は、あくまで軽い娯楽の1つの枠を出なかったのかもしれない。
だとしたら間違いなくヘブンスドアは存在していないことになる。
たった1枚のシングル版が、店を作る大きな要因になったんだとしたらなるほどと思い当たる節がまだある。
帰ってきたヨッパライの詩の中で、天国良いとこ1度はおいで、酒はうまいしねーちゃんは綺麗だというフレーズがあるんだ。
これが俺の潜在意識となって天国の扉を作るように導かれたのかもしれない。
普段は、意識してないけど深いところに埋め込まれてたみたいな…。
人生なんて意外とそんなもののような気がする。
PR