若いバンドマンの中には、そんなものは止めてちゃんと就職しなさい!なんて親に怒られている人も結構いるんじゃないか?
そりゃあ、親からすりゃあ心配だよな。
音楽で食っていけるって保証されてるわけじゃないしね。
っていうか、殆ど食えないと思ってるよな。
まぁ、どっちみち普通の親だったら反対するよ、多分。
その訳は、やっぱり価値観の違いって事だよ。
何の価値観っていえば幸せの価値観だ。
親が子供に対して言う言葉って全て子供の幸せに直結してるからね。
バンドを続ける事が本人の幸せに繋がらないって思うんだよ。
自分の好きな事をやる事が幸せなんじゃないのかって思ったろう?
でも、それは君の価値観だよな?
親は、君がいい会社に入って安定した収入を得る事が幸せだと思ってるよ。
こういう時は、納得するまで話し合うしかないって決め付けるには少し早い。
それも大事だが実際に自分がどれだけ打ち込んでいるのか見せるという手もあるぞ。
自分の子供が一生懸命やってる姿を見て何も感じない親なんていないからな。
それじゃあ、どうしてそんなに価値観に隔たりがあるのか分かるか?
それは、今の方がずっと恵まれているからだよ。
何がって?
そりゃあ生活だよ。
君等の親の世代は、がむしゃらに仕事をして当たり前って時代だからね。
週休2日なんてとんでもないって世代だと思うよ。
だから君等には、そんな苦労を負わせたくないんだよ。
有り難い事じゃないか。
だから、そんな気持ちはしっかり受け止めなきゃいけないよ。
受け止めた上でそれでも自分の意志を押し通せるかどうかだよ。
バンドを続けていくとこういった難題に幾つもぶつかる事になる。
結婚の時もそうだ。
奥さんだって安定した生活を求めるのが普通だ。
最初の内は、そうではなかったとしても実際それが原因で生活が苦しくなったら、女性は先ず家庭を守ろうとするからね。
家庭の事情で実家に帰って来いって言われる人もいるだろうな。
親が病気になったりとかさ。
辛いよな、こういう時は。
今迄、何回そういった相談を受けただろう。
それでもバンドを続けるべきだとは、俺は言えない。
どっちにしても、納得して結果を出すべきという所までしか言えないよ。
でも、迷いはせよ結論は既に出ているものだ。
その裏付けが欲しいだけなんだよ。
君の人生は、君だけのものだ。
親のものでも奥さんのものでもない。
自分で納得するまで考えて出した結論なら、それがベストでしかない筈だ。
自分を信じよう。
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