あっという間も無くもう2月じゃないか。
もう、随分前に年齢を重ねれば重ねる程、時間の進み方を速く感じる様になるという話をしたのは覚えているだろうか。
確かこれは方程式として成り立つって所位迄話した記憶がある。
今日はその補足的な部分について更に語ってみる事にしよう。
歳を取る事と時間の進み方の双方間には反比例の関係が成り立つ事を俺は気付いてしまった。
これは、何となくそうかもしれないとかいう曖昧な物ではなく断定してしまっても良いと思う。
じゃあ、そう思うという事が結果だとしたら必ずその原因が有る筈だ。
勘の良い人ならこう言った時点でもう薄々気が付いているんじゃないか?そうだ、死の存在が原因だ。
それも意識してでは無く無意識の内に死というものを感じているんだと思う。
おそらくその感覚は
DNAの中に組み込まれている筈だ。
まあ、凄く解りやすく言えばウルトラマンのカラータイマーが遺伝子の中に組み込まれている様なもんだ。
カラータイマーは見える所に付いているから分かり易いが流石に遺伝子の中じゃ分からないよな。
おそらく10代の時は消えたままなんじゃないかな。(この時は未だウルトラマンに変身していない。)
20代でもたまに点く位だろう。(怪獣が現れて暴れている頃だ。)
それが30代になるとやっとゆっくりではあるが点滅が始まるんだ。(やっとウルトラマンに変身だ。)
そして40代で倍速になる。(怪獣の攻撃に苦戦しているあたりだ。)
50代になっちまったら3倍速だ。(スペシウム光線で怪獣を退治だ。)
大体80代になるとそれがもう殆ど点滅を通り越して点きっぱなしの赤信号状態になる。(ギリギリの状態で空へ飛び立つ時だ。)
それを過ぎるともう二度と点かなくなっちまうって寸法だ。(そのころには科学特捜隊のハヤタ隊員に戻っている。)
この仮説が成り立つとすると人によって差異が有ったとしても30代位であれ?なんか随分時間が経つのが速いななんて感じて来る筈なんだ。
40代になるとその感覚が顕著になり50代になってやっと死という物に対して向かっている自分に気が付く様になるって訳だ。
そしてこの位の歳になると人生を総括的に捉える様になって残りの生有る時間を如何に生きるかなんてふうに考える様になるんだ。
もう死を意識の中に入れて逆算してやり残した事をこなそうとしたり自分が死んだ後の事を考えたりする様になる筈だ。
今迄何処に有るのか分からなかったカラータイマーが3倍速で点滅しているのを肉眼で見れる様になっている筈だからな。
人間は何処に向かって生きているのか、それは死だ。
死に向かって生きているんだ。
これは未だ点滅していない時期でも3倍速でも赤信号状態でも同じ事だ。
若い時は未だ未だ人生は長いから面倒臭い事はそれなりの歳になってから考えればいいやなんて思っていたらろくな人生は送れないぞ。
歳取ったら取った分だけあっという間に時が過ぎるって事が解っただろう?あと何年かすれば倍速、3倍速だぞ。
だから常に瞬間、瞬間を生き切る事が大事なんだよ。
人生は長い。だが、短いと気付く時がやって来る事を知っておけ。
PR