世相を反映して今年のクリスマスは地味っぽくなりそうだな。子供の頃は一年の内で一番楽しい時期ではあったが物心ついて来るとこれが一体何の日なのか疑問に思ったりもしたものだ。キリストの聖誕祭という事は解ってはいたが別に日本人にキリスト教信者が大勢居る訳でもない。なのに誰も彼もが大騒ぎするのは何故なんだろうなんて考えなかったか?日本人が普段からキリスト教の行事を積極的に取り入れている訳でもないのにおかしいと思うよな。調べてみれば今から100年程前に明治屋が銀座に進出した際に行ったクリスマスセールから始まったらしいんだ。って事はチョコレートを売る為に無理矢理始めたバレンタインデーと同じ様な物って事だよな。なんか情けないっていうかださくないか?日本人って。アイデンティティーの欠片も無いよな。正月の初詣にしてもそうだ。あれは神道の祝い事なんだぞ。神道って何?なんていう人も多いんじゃないか?。神社と寺は全く別物だって事も理解してない奴も意外と多いかも知れないな。それと初詣に行くと皆、今年は良い人と出会って結婚出来ます様にとか受験に合格します様にとか商売繁盛します様にとか言ってお賽銭投げたりしてるけどさ、あれは全部間違いなんだぞ。本当は神に対して1年間有り難うございましたってお礼を言うっていうのが本来の意味なんだ。願掛けたってそんなもの神様が何かしてくれる訳でも何でも無いのにこれは受験に合格するお札ですとか良い人に巡り会えるお守りですとか言われてほいほい商売させてあげてるだけなんだぞ。本来の意味が解っていてイベントとして割り切って楽しもうっていうならそれはそれで全然良いと思うよ。クリスマスにケーキ食ったりプレゼントあげたり初詣に行く事もさ。だけど何も理解していないでただ何となく皆がやってるからやらなくちゃみたいのは恥ずかしい行為だって事は言っておきたかったんだ。これはやってる事は同じでも随分意味が違うと思うんだ。日本人が地に足をつけた生き方をしているかどうかはこんな所からも判断出来ると思うのだが。
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