最近は何処のファミレスに行ってもあんまり混んでいる状況を目にしない。
絶頂期には入る時に名前を書いてソファーで空きを待っているなんて当たり前の光景だったのに。
なんて思っていたら今月末でとうとうすかいらーくが消滅するらしい。
その分ガストに移行したって事だろうからそれ程店舗数が減ったって事じゃあないんだろうけど。
だけどすかいらーくのブランドが無くなるのは俺としては少し寂しい想いもあるんだ。
あそこはファミレスの草分け的存在なんだ。
だから、すかいらーくが出来ていなければファミリーレストランって言葉自体も生まれなかったかもしれないんだぞ。
すかいらーくは元々はひばりが丘にあったスーパーマーケットが転業したもので1号店は府中だった。
だけど創業がひばりが丘だったからそのひばりを英語にしてすかいらーくになったんだ。
1号店が出来たのが今から40年位前なんだがそれから数年の間に東京近郊に店舗を増やしていく事になるんだ。
当初、東京の中心部には決して入り込んで行かなかったのは車での来店客をターゲットにしていたのでわざわざ土地代の高い都内に進出する必要も無かったのだと思う。
そして、俺が17~8歳の頃、当時俺が住んでいた川崎市の元住吉という町の外れにもとうとう開店する事になったんだ。
とにかく物凄い人気だったよ。
物珍しさも有ったんだろうけど1時間待ちなんて当たり前だったりしたもんな。
その頃俺は当時の彼女と同棲を始めて間も無い頃だった。
そんな俺達にとって親友と言える或る女の子が居たんだがその彼氏がすかいらーくで働いていたって事もあって3人で彼氏のいるその店にはよく行ったんだ。
俺達4人は本当に仲が良くて休みの時はいつも一緒だった。
酒も飲んだし飯も食ったし旅行にも行ったしボーリングも麻雀もいつも一緒だったんだ。
だからすかいらーくに行くとどうしてもあの頃の思い出が蘇って来てそういえばあいつ等どうしているんだろうなんて青い記憶を辿る事もしばしばだったんだが・・・・。
友達っていうのはそこに何かの接点が必ず有って尚且つお互いに必要とするから友達でいられるんだと思う。
だけどそこに男女の関係が有ってそれがもし別れたりすると周りの友達とも別れなければならなくなる場合が往々にしてあるものだ。
もう二度とあいつ等に会う事は無いって分かってはいたがすかいらーくが消えてしまう事でバラバラになってしまった4人の接点まで消えてしまう気がして胸の奥が少し痛む。
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