最近の就職難の影響も十分あるのは分かっているが仕事に就いていない若者が非常に多い。
不況の波から国自体が脱却出来ていないんだから仕方が無い部分もある。
だがそんな中、彼等が本当に危機感を抱いているのかというと実際は少し違うような気がする。
世の中のせいにして皆もそうなんだから自分も無理して職探ししなくてもいいやみたいな風潮が出来上がりつつあるように思えて仕方が無い。
じゃあそんな連中がどうやって食っているのかというと親頼みだったり偶に短期のバイトをやったりという話をよく聞く。
例え短期のバイトでもそれで自活出来ているなら本人の勝手だがいい年して親に食わせてもらうってのは甚だ恥ずかしい限りだ。
世の中には若くても親に仕送りしたり面倒を見てあげたりしている人も居る中で実際彼等はどう思っているのだろう。
そんな連中に問い掛けると大抵は探しているんだけどいい仕事が無いんですよと言う。
聞き飽きたぜ、そんな答えは。
そしてそんな話をしている最中に彼等の目を見ると死んでいる。
腐った魚の目だ。
覇気が無いからそんな目になるんだよ。
腐った魚の目をした奴を誰が雇うってんだよ。
要するにやる気が無いから職にありつけないだけじゃないか。
俺から言わせりゃ不況で就職難だからなんて理由は言い訳にしか聞こえないぞ。
丁度都合のいい言い訳が有るから楽な方に行っとこうってのが本音なんじゃないか?
勿論、仕事は自分の好きなやりがいを感じる物を選ぶのがベストだ。
だけど希望の職種ではなくても何らかの関連する部分があれば将来自分の進むべき仕事に就いた時にプラスになるじゃないか。
俺は子供の時から音楽に携わる仕事に就きたかった。
そして16歳で家出して音楽に係わる仕事を探してみたが相手にされない。
でも何か探さなければ飢え死にしてしまう。
そして飛び込んだのが飲食業だ。
はっきり言って募集の張り紙に食事付き(2食)と書いてあったからだ。
この店では料理とは如何なる物かという事を教えられた訳だが身に付けたのはそれだけではなかった。
一番の収穫は仕事とは何ぞやという事を教えられ、仕事をして得られる悦びも知った事だと思う。
これは今でも俺の大事な財産になっているし職種は違うが今の仕事にも大きな影響を与えている。
直接的ではないが間接的にでも大いに役に立ったという訳だ。
勿論、途中で音楽関係の仕事に進むという目標は諦めた事が無かったけれど。
若い内に世の中から教えてもらう事は沢山あるんだ。
自分の知らない事の方が多いんだよ。
何にも知らないくせに分かったような口を利くんじゃない。
先ず目標を決めてみろ。
そしたら何処へでも行ってがむしゃらに働いてみる事だ。
そこには目指すものに繋がる何かが必ずある筈だ。
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