去年の今頃も確かこんな話をしたような気がするが4月というのは出会いと別れの季節でもある。
出会いというのはそれなりにわくわくしたりして不安もあるがまぁ楽しいものだ。
問題はもう一方の別れだ。
何が問題かってそれはやっぱり悲しかったり苦しかったりが問題だよな。
出来る事ならそんな気持ちには誰だってなりたくないもんな。
皆は一体今迄に何回辛い別れを経験しているんだ?
流石にゼロって奴は居ないだろうな?
学校を卒業して友達ともう二度と会えなくなったなんてのも別れには違いないもんな。
だけど一番辛い別れっていうのはどんな時だと思う?
それはやっぱり親との別れだと思うだろ?
でもそれは当たっているようで少し違うんだ。
親子の仲という部分は間違っていないがその親の側の方なんだ。
それも死に別れで親より子の方が先に死んでしまったりなんていう時がこの世における最も辛い別れになるんだ。
こういう状況を逆縁と言うんだがのた打ち回って発狂するくらいの辛さと思えばいい。
親が未だ健在なのに自殺なんか考えてる奴がいたらそれは自分の親を地獄の苦しみに晒す事になるんだと思った方がいい。
他に辛い別れといえば当然恋人や夫婦の別れというのもあるよな。
但しこっちの別れは肉親との別れと違って長い目で見れば悪い事ばかりではないとも言える筈だ。
それはその先があるからだ。
別れがあれば次の出会いがあるって事だよ。
だからそんな時はスパッと気持ちを入れ替えるに越した事は無い。
いつまでも情を引きずっていれば新しい出会いも始まらないしさ。
そして、もう一つの利点として別れが人を成長させるという面もある。
辛い思いを重ねれば重ねるほど人は優しくなれるもんだ。
心の痛みを知っているから他人の痛みも分かるようになるって事なんだろうね。
それが思いやりのある人間を形成していく事に繋がっていくんだと思うよ。
年寄りって若者に比べて見るからに優しそうな人が多いと思わないか?
それは辛い思いを沢山してきたからだよ。
そしてその原因には悲しい別れもいっぱいあった筈なんだ。
これが一番分かりやすい別れが人を成長させるという事の証だ。
棘だらけの心が丸くなるって事はそれだけ成長したって事だもんな。
だから君等も恋人と別れなければならないって時が来たら決して意味も無くずるずる引き延ばしたり適当に誤魔化そうとしたりしちゃいけない。
よくある何となく連絡を取り辛くして相手に気付かせようなんていうのは最悪だ。
それは相手を少しでも傷付けない為なんてそれらしい弁解も大嘘でしかない。
そんなのはただ単に自分を悪者にしたくない偽善者のする事だ。
しっかりその悲しさ、辛さと向き合わなきゃ駄目だ。
悲しかったら大声出して泣き喚けばいいんだよ。
その涙は君にとって心の財産になる筈だ。
生きる糧に必ずなってくれるよ。
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