イギリス人の若い英語教師を殺して逃げている犯人の事は勿論、皆知っているよな?
例のふぐみたいな顔に整形した市橋っていう奴の事だ。
どんな事をしても逃げ延びたいんだろうが流石にもう捕まるのは時間の問題だろうな。
もし、万が一逃げ延びられたとしても常に陰に隠れた人生を送らなけりゃならないんだからこいつの人生はこの先どう転んでも地獄しかないという事になると思う。
殺された本人、家族に対して少しでも反省の気持ちが有るのなら自首しかないと思うけどこれだけ逃げまくっているって事はそれも全く無いという事なんだろうな。
本人はそんな最低の奴だけど彼の母親はそんな彼に対して何て言ったか知ってるか?
私がかくまう事は絶対にない。
連絡があったら警察に連れて行くと言っているんだがその後に親馬鹿だと思われるかもしれないけどあの子はそんな事をする子じゃないと洩らしているんだ。
やっぱり母親だよな。
日本中どころかイギリス中までをも敵にまわしている中でたった一人でも自分の息子を僅かながらでも信じようとしている姿が目に浮かぶよな。
有り難いよな、親って。
こういう話を聞くと俺はどうしてもガキの頃の事を思い出してしまうんだ。
16の時に今日は友達の所に泊まらしてもらうからって言って家を出てただいまって帰ったのが4年半後だからな。
帰らなかった時期は生きていくのに精一杯で親の事なんか頭になかったと思う。
でも当然の事だけど両親は途轍もなく心配した筈だ。
母親は近所の神社にいつも俺が無事でいてくれる様にとお参りしてくれていたそうだ。
俺は自分自身が精一杯生きる事が最高の親孝行だと思っているので今でもそんな行動に対して後悔や反省もしていないし間違ってはいなかったと思っている。
だけどその結果親に生き地獄を味合わせてしまった事は事実だ。
自分が大人になった事を見せて出来る限りの恩返しはしてきた積もりだがそれでも未だ足りないかもしれない。
そんな俺が言うのもなんだが皆も普段は当たり前の存在としか思っていないかもしれないが親には本当に感謝しなけりゃいけないぞ。
君等が本当の窮地に追い込まれた時に身を投げ出しても守ろうとしてくれるのは親だけだからな。
市橋容疑者は自分が逃げまくる事で毎日母親が針の筵に座る気持ちでいるのが分からないのだろうか。
いつまで母親を苦しめれば気が済むんだ。
それでも息子を信じようとしているっていうのに。
親ほど有り難い存在は無いんだという事を今日は強く言いたかった。
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