尖閣諸島沖での中国漁船衝突事故が予想に反してとんでもなく大きな問題になってきてしまった。
俺は中国も中国人も嫌いではないが流石に今回の反応には納得出来ないものがある。
何が納得出来ないかと言えば順序が明らかに間違っているからだ。
先ず最初に行わなければならないのは徹底的に事故の検証をする事の筈だ。
そうでなければ本当はどっちが悪いのかなんて分からないじゃないか。
それを一方的に日本が悪いと決め付けて、さあ、報復だっていうのは絶対におかしい。
日本が昔、アジア諸国に対して行った行為をもう少し心を込めて謝罪した方が良いんじゃないかとこの日記の中でも言ってきた俺だが今回の中国の出方はそういう過去の出来事の事を考慮して差っ引いたとしても明らかにおかしい。
こんなやり方が罷り通るのであれば世界中の国と国との間に秩序は無いという事になってしまう。
世界一の経済大国になってしまえば外国は何でも言う事を聞くとでも思っているのだろうか。
共同開発事業は延期、閣僚同士の交流も中止、中国からの訪日観光客にも規制を設けSMAPの上海公演のチケット販売も中止って、それは全然違う話じゃないか?
中国人がこんなに頭の悪い連中とは知らなかったよ。
愛国心が強い事は全然悪い事とは思わないけど冷静に物事を判断出来なくなる程っていうのは論外だ。
と言うよりも危険過ぎるよ。
肯定的なものは受け入れるけどそこにちょっとでも否定が入れば頭ごなしに力ずくで叩き潰そうとするっていうのは北朝鮮と同じだし腐った新興宗教みたいなものだよ。
北朝鮮の場合は国力が弱いから口先だけで終わるが経済力も軍事力も豊富な中国は明らかな脅威ではある。
だからといって今度新しく外務大臣になった前原さんはおそらく中国の傲慢な意見は認めないと思う。
そうなるとこの悪化した両国の関係は長く続く事になってしまうかもしれない。
ついこの間まで凄く良い関係に育って来たと誰もが思っていた矢先だったのに非常に残念だ。
だからといってここで日本がお得意の長いものには巻かれてしまえ的な行動を取ったりすれば今後は中国の言う事は何でも聞かなければならない立場になってしまうだろう。
これから益々激しくなるであろう中国の報復的制裁に耐えてでも正しい主張を最後まで貫く事が出来るかどうか。
日本の真価が問われる所だ。
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