今日、仕事で色々なバンドのプロモーションビデオを観ていたらとても面白い作品に出会った。
画面が二つに分かれていて、一方は、幸せそうに彼氏とデート。
そして、もう一方は、失恋して一人で暮らしているという物だった。
知人との打ち合わせ中だったので最後まで観れなかったんだけど、あの後どんな結末になったのかとても気になる。
1曲の中で同じ人物が同時に違った人生を演じている事になるんだけど、俺は、その時、何年か前に観たドイツのランローラランという映画を思い出してしまった。
自分のとった行動によって結末が幾通りにも変わり、その間出会った人の今後にも影響を与えるというとても斬新な作品だ。
俺は、あの映画を始めて観た時にまさに人生とは、こういうものだと思った記憶がある。
要するに自分の周りで起こる現象は、自分自身の行為によって左右され、それが縁によって連鎖するという事だ。
こういう事を言うと宗教的だとか全く意味が無いと頭から否定する人もいるが、それは、人生経験の浅い事を暴露しているようなものだ。
人間は、自然の一部なんだ。
思い上がっちゃいけない。
驕りの精神の行き着く所は、破滅しかないんだよ。
自然には、法則があり、それは、宇宙の法則でもある。
自分の未来は、一瞬一瞬で変わるんだ。
だから、その一瞬一瞬を大切にしなければならない。
だから、瞬間瞬間を悔いの無いものにしなければならない。
これは、ちょっと仏教哲学的ではあるが、決して難しい事ではなく極当然の当たり前の話だ。
自分は、宇宙の一部であり、自然の一部なんだと認識すればいいだけの事でもあるんだ。
空に浮かぶ雲のように風と共に生きるというのが悟りの本質だと思うが、それは、風に吹かれてふらふら生きるという意味じゃないんだ。
自分がこの世に生まれてきた意味をしっかりと見つめ、瞬間を生き切るという事だ。
原因があって行動を起こし結果があって影響がある。
これを業と言うんだが、人生は、この業の循環で成り立っているんだよ。