ロックバンドとは、例え社会で半端であってもステージで光り輝けば全部ちゃらだと俺は、思っている。
この考えは、店を始めた22年前から一貫して変わらない。
だが、それを穿き違えているバンドを見るとがっかりしてしまう。
自分達の好き勝手やってあとは知らねえよというのが俺達のロックだって積りなのかもしれないが、こういう奴等は、バンドとしても半端でしかない。
ケツを拭かなきゃいけない時は、しっかり拭くのがロックの心意気というものだ。
先日、或るバンドが、今日お客さんが呼べなかったのは、店側が情報を何もくれなかったからだと言うので、そんな筈は無いと思ってはいたが、俺は、彼等に謝った。
俺は、彼等のバンドが大好きだ。
完璧という言葉程いい加減なものはないと思っている俺は、どちらかにミスがあった事は明らかだが、彼等が嘘を言っているとは思えなかった。
だが、うちのスタッフが、そんな簡単なミスをする筈も無いとも思っていた。
担当したスタッフに確認すると案の定、しっかりと連絡した記録が残っている。
そこまでは、ちょっとしたメールの見逃しとかも可能性があるので仕方ないかもとは思ったんだ。
そして、そのスタッフにこれこれこういう訳で記録がそちらにも残っていると思うので確認して欲しいと支持をした。
だが、何日経ってもなしのつぶてだ。
あれは、こっちのミスでしたって一言入れて返信すれば済む事なのに。
何が正しくて何が間違っているのか、それをはっきり主張するのがロックの基本の筈だ。
間違っていたら放ったらかすというのは、ロックを否定したも同然だと思う。
ダサい。
ダサ過ぎる。
キャリアもそれなりに積んでいる連中が組んだバンドの筈なのにこんなロックの基本中の基本も知らないとは情けない。
いい加減な奴と言われようが、自分が正しいと思ったものを貫くのがロックでありロック魂というものだ。
都合が悪くなったら放り出すってんならロックバンドは辞めた方がいい。
形だけのロックなんてやってる意味も無いんだよ。
情けなさ過ぎだぜ。