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嘘の話2

嘘をつく時は保身や虚栄の為というのが大半だという話を昨日した。
だが、全てがそうとは限らない。
良い嘘というものも有る筈だ。
自分以外の誰かを庇う為、力付ける為、救う為なんかにつく嘘がそうだ。
だが、この誰かの為につく嘘というのは意外と多い様に思うかもしれないが真相はそうではない。
その積もりだったが実はそうではなかったというのが非常に多い筈だ。
その判断基準は何なのかと言えばそれを口外するかどうかだ。
例えその場で嘘を貫き通したとしてもその後に真実を口外した瞬間に意味合いは大きく違ってくると思う。
その後というのは1分後でも1日後でも10年後でも同じ事だ。
それを誰かに話すというのは結局その対象者の為ではなく自分の虚栄心を満足させる為でしかなかったという証明でもあると思う。
言い換えれば偽善って事になる。
例えばここで嘘を付いて同僚を庇わなければその同僚はクビになるかもしれないなんて時に上司についた嘘もそのまま真実を死ぬ迄口外しなければ本物だがたった一人にでも喋ってしまえば単なる偽善者に成り下がるって事だ。
そう考えるとこの誰かの為につく嘘ってのが実はとても希少な事が解る筈だ。
人間ってのはそれ位自分本位だし仮面を被った偽善者であったりするものだ。
以前に何回か物事の本質を見極める目を養う事の大切さについて話したがそれは嘘に対しても大いに言える事なんだ。
本当に誰かの為だけについた嘘ならばそこに無償の愛が含まれていなければならない筈だ。
それを口外するという事はそれに対しての見返りの言葉、例えば自分が悪者になっても助けてあげて偉いねなんて言われるのを心の底で期待しているって事でもあると思うんだ。
ちっとも無償じゃないだろう?
なんか難しく考え過ぎなんじゃないのって思うかもしれないがそれで済ましてしまえば凡人の域は抜けられないと思う。
別に凡人が悪いと言っているんじゃない。
だけど君等は凡人を目指している訳じゃないだろう?
人間は一人々が必ず違った個性を持って生まれて来ている。
そしてその個性を生かして育てて生きていく事が最も充実した人生を送れると思うんだ。
幸せの存在はそこに存在していると思うしそんな人を凡人とは言わない。
だが、そんな中で色々な障害も出て来る。
その障害物の中で度々現れるのが嘘を原因とする物だったりするんだ。
だからその嘘の本質を見極める目が大切になってくるって言ってるんだ。
そんな事ばっかり考えてたら誰も信用出来なくなるじゃないかと思うかもしれない。
しかし、それは大丈夫だ。
君自身の心が強くなれば克服出来るものなんだ。
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