16日から営業を開始する事にした。
勿論、出来る限りの節電をしてのものだから通常のライブとは違うものになるだろう。
俺も色々考えたよ。
そして5日間営業を止めた。
誰も居ない車の中では、3回泣いた。
これだけ毎日被災者の状況をテレビで観ていれば同じ日本人として胸が苦しくなるのは当たり前だと思う。
大勢の人が亡くなり助かった人の中でも家族を失ったり家を流されたり生きる希望を失ってしまった人も沢山いる事と思う。
ごく身近な所にも家族の安否を気遣い不安な日々を送っている者がいる。
俺は、怪我の一つもしていないのに何十万人もの人が今も生きるか死ぬかの思いをしている。
生きている事が申し訳なく思ってしまう。
押し潰されそうだ。
だけど、みんながみんなこんな気持ちでいたらどうなんだろうという気持ちが湧いて来た。
音楽は音を楽しむと書く。
こんな時に楽しむなんて気持ちにはなれないかもしれない。
でも、生きるというのは、前に進む事だろう?
立ち止まってみんなで泣いていたら日本は終わってしまうよ。
生きる喜び、生きるエネルギーを貰えるんだよ、音楽からは。
だから、今日から店を開ける事にした。
中には、家族を被災地の避難所に残したままのバンドマンもいるんだ。
それでも彼等は音楽で俺達に力を与えようとしている。
それを受け止めないでどうするんだ。
みんなでしっかり前を向いて生きよう!
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