相変わらずの事ではあるがやる事が多すぎる。
常に何かに追われているみたいだ。
平穏無事に過ごそうと思えば出来ない事では無いのだろうがおそらくこれが俺の生き方なんだろう。
思えばこんな生き方が始まったのは俺が21歳の時からだ。
俺は将来やりたかったライブハウスの資金を作る為に小さな飲食店を始めたんだがそれが21の時だった。
これが幸か不幸か大当たりして飯もまともに食えない位の忙しさになってしまった。
飯も食えない忙しさというのはどの位の忙しさかと言うと正に言葉そのものとしか言えない。
開店時間からお客さんが並び閉店迄料理の作りっぱなし、その後は仕込みをやりまくり終わった時は床に倒れている。
酷い時はその間一食も食えない。
このままじゃあ死んじまうと思って何か食おうとしても今度は吐き気をもよおす。
当然、毎日激しい下痢が続く。
こういう生活を何日も続けていると今度は空腹を感じると動悸が乱れ手が震えて冷や汗が出る様になるんだ。
これは今も俺の体に染み込んでいる。
ちょっと腹が減ると条件反射的にこの症状が出てしまう事があるんだ。
現在の歳でこんな事をやっていたら間違いなく死んでいるだろう。
今思えば滅茶苦茶だがこれ以外に当時の俺にとっての選択肢はなかった。その後なんとか希望の職種に進めた訳だが忙しさは変わらなかった。
本当はもっと楽したいとは思うのだが何故かそれが出来ない。
それをさせない誰かが居るとしか思えない。
それが俺自身だという事は解ってはいるのだが。
じゃあ全部投げ出して昔から住みたいと思っていた国に行って質素でもいいから自由に暮らそうなんて考える事も有るのだがそれをやったら俺の人生はそこで終わる様な気もする。
アメリカなんかではある程度の歳迄猛烈に働いて後は会社も何も売り払ってフロリダなんかでゆっくり余生を楽しむという生き方が理想的とされている。
だが俺にはそんな生き方は出来そうに無い。
人間の幸せっていうのは一体何処に有るんだろう。
楽して生きる事なんだろうか。
それともいつも何かに追われる様にせかせか生きる事なんだろうか。
おっと、今日は発想がネガティブだぜ。
ちょっと疲れてんのかな。
いや違う、最近彼女が風邪ひいててSEXしてないからだな。
取り敢えずSEXした後にもう一回考えてみよう。
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