この4月に新入社員として大人の社会にデビューした人達もそろそろ落ち着いた頃と思う。
どうだ、調子は?楽しいか?
楽しけりゃ良いが理想と現実のギャップに落胆したり苦しんでいる人も多いんじゃないかと思う。
その状況から抜け出せないと所謂5月病、メイシックという軽度のノイローゼになっちまうから気を付けろよ。
そんな若者の為に今日はメイシックに罹らない術を伝授しよう。
先ず、メイシックの原因を考えてみよう。
それは大抵は人間関係だろう。
何でもかんでも与えられて育ってきた君等には自分で考え自分で行動をし自分で責任を取らなければならない環境に順応するには時間が掛かるのは当たり前だ。
だが上司や先輩はそんな君等に対して機が熟す迄待とうなんて考えは持っていないのが普通だ。
何故なら自分もそんな扱われ方をされて来たからだ。
そうやって叱責の中で這い上がって来たから今の自分が有るというプライドも持っている筈だ。
そこで這い上がってくる強さを身に付けなければ世の中で生き残れないという事を教えようとしているとも言える訳だ。
だから君等に必要な事は素直という姿勢を持つ事だ。
先輩、上司の言う事には必ず意味が有ると思う事だ。
それを素直に謙虚に受け止める事だ。
そんな言い方や態度はないだろうなんて考えるのは彼等と同じ立ち位置になってからにしろ。
10年早いって事だ。
これはどんな仕事においても例外はない。
厄介なのは同じ職場の人間で自分と反りが合わない奴に当たってしまった時だ。
これは結構きつい筈だ。
そいつの一言一言がかちんときてストレスに感じたりするからな。
仕事は続けたいがこんな奴と常に係わっていなければならないんなら辞めた方がましだなんて思う事も有るだろう。
じゃあどうすれば良いか。
答えは簡単だ。
そいつをぶっ殺せなんて言うのを期待してんのかもしれないが当然そんな選択はない。
君が人間としての器を拡げる、これしかない。
他人に不快な思いをさせる奴っていうのは人として未熟な証拠なんだ。
だからそいつに嫌な思いをさせられたからといってやり返してやろうなんて考えるのは君もそいつと何ら変わらない未熟者だと証明している様なもんだ。
そんな奴と接する時はそいつの腐った言葉や態度は右から左へ受け流すんだ。
そして必ず何処かに有るそいつの良い所を見つけてその部分を認めてやれ。
そうすればそいつは君の器の大きさに気が付き自分を恥ずかしく思うと同時に自分を認めてくれた君の事を少し好きになる筈だ。
これで状況は改善されたも同然だ。
だが君がどうしても耐え切れずこの職場を辞めたとする。
そして他に職場を変えたとする。
するとそこで君はまたしても同じ思いをする羽目になる筈だ。
これが俺がこの日記の中で何回も言っている怨憎会苦っていうやつだ。
怨憎会苦は人間が死ぬ迄避ける事の出来ないこの世の苦なんだ。
いくら逃げようとしても追って来る苦しみだ。
逃げられないんなら腹を括って対峙するしかないと思え。
メイシックに罹るもう一つの大きな原因として自分の人生を振り返って落胆するというのがある。
俺はこんなちっぽけな会社に入る為に子供の時から遊びたいのも我慢して勉強に明け暮れてきたのかなんてな。
そんな君にはこう言ってやろう。
君が自立出来る迄のこの環境を作ってくれたのは誰なんだ?
君の親父やお袋さんは君が自立出来る様にどれだけ頑張ってきたと思ってるんだ?
受験制度がどうだとか人間の幸せって何だとか色々言いたいのは解るがその前に先ず親に感謝しろ。
親父やお袋が居なけりゃお前はとっくのとうに野垂れ死にしてんだぞ。
生かしてくれた上に将来の事迄考えて貰っといて生意気言うんじゃねえ!
能書き垂れんのは親に小遣いくらい渡せる様になってからだ。
そうやって少しづつ山を登っていくのが人生なんだ。
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