北京オリンピックが始まった。と言う事で今回は、中国の話題について書いてみよう。俺の中で中国と言えば勿論、中華料理だ。美味い中華料理を出す店は、日本中いくらでも有るので今迄喰った中で間違いなく1番まずかった店の話をしよう。10数年前にニューヨークに言った時の話だ。有り金が少なかった俺は、現地で知り合った奴にニューヨークで1番安い飯屋に連れて行ってくれと頼んだ。そして連れて行かれたのが中国人街の外れに有る一軒の看板も何も無いいかにもヤバそうな店だった。ニューヨークの中華街はメチャメチャ美味い店が多い。そんな店で働いている人達が住んでいる地域と言う事を聞いていたので外見は、悪いが味の解る人達が住む地域にまずい店は、無いだろうとたかを括って店内に入った。いきなり人生最強の悪臭が鼻を突いた。ウッ!ヤバイ!と思う間もなく店員が無愛想な声をかけて来た。どれにするんだと急かしている様だ。見ると殆どゲロや下痢便としか言えない異様な汁状のものが3種類、ぐつぐつと鍋で温められている。仕方なく下痢便の方を指差すと少しでいいと言っているのに大盛りの飯を盛って下痢便をぶっかけ腐った様な野菜も添えてさあ喰ってみろと言わんばかりだ。席に着くとガソリンの様な臭いを発するスープまで登場した。これを喰うのは、相当な勇気が必要だが、一口も口を付けずに席を立つのは、わざわざ連れて来てくれた異国の友人にも失礼だと思い決死の想いで口の中へ。うお~!信じられん位のまずさだ!生きるという事は、こんなにも辛い事だったのかと思ってしまう程の失神寸前のまずさだ!これで1ドル50セント、約150円だ。店を出た後、普段そこそこ美味い飯を喰える事がこんなに有り難い事なんだと知った貴重な体験でもあった。
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