どうでもいい事ではあるが、某男優と某女優が、たったの5ヶ月で離婚した。
お互いに若くてというならよくある話だが、このカップルは、47歳と32歳だった。
そんな歳になるまでにお互いに色々経験もあったであろう事は、容易に想像出来る。
恋愛も何度もしてこの人ならと自信をもって結婚に踏み切ったのだと思う。
なのにたったの5ヶ月だ。
これが、結婚の恐ろしい部分でもあると思う。
恋愛と結婚は、似て非なるものなんだ。
結婚、離婚を数回経験した俺の言うべき事ではないのかもしれないが、だからこそ非常によく理解出来るとも言えるんだ。
恋愛は、楽しい部分が8割、辛い部分が2割というのが妥当な数字だろう。
その2割にしたって、もっと会いたいのに都合がつかないとかくだらない事で喧嘩したりとか、結局辛いといっても楽しさに包まれた辛さみたいなものでしかないと思う。
ところが、そんな仲の良かったカップルでも、これが結婚という形に変わると一変してしまう事の方が多いんだ。
結婚とは、一言で言うならば、如何に許せるか、そして、如何に我慢出来るかというのが実態だと思う。
そんな覚悟が無い二人が結婚しても辛い部分が8割と内容が逆転してしまうのは、決して珍しい事でも何でもないと思っておいた方がいい。
覚悟というと響きが良くないので言い方を変えると、そこまでの本物の愛情を持っているかどうかという事だ。
恋愛の最中というのは、熱くなっているから盲目的に物事を見てしまいがちだ。
だから結婚が素晴らしいものにしか捉えられない場合の方が多い。
そして、そのまま突っ走ってしまうから結婚した後でこんな筈じゃなかったのにと後悔するんだ。
結婚が見えて来た時に一旦クールダウンして冷静にお互いを見つめあう事が出来ればそれが一番いい結果を生むと俺は、遅ればせながら気付いたんだ。
離婚したらしたでそれは仕方が無いという考えなら別だけどね。
人を好きになってそれが恋愛に至れば誰だって幸せを感じるもんだ。
そして、この幸せな関係を一生続けたいと思うから結婚を意識するんだろ?
でも、違うんだよ。
本当に全く別のものなんだよ。
恋愛の最中に幸せを感じるのは、脳内にドーパミンが生産されるからなんだ。
でもこれは一定の期間でゼロに戻っちゃうんだ。
そのゼロに戻った時点でよーく相手を見極めてそれでもこの人と一緒に人間として成長していきたいって思うかどうかなんだよ。
結婚すれば相手の全てを知る事になるだろ?
全てを知るって事は、欠点や嫌な部分も沢山見えて来るって事だからね。
でも熱い恋愛の真っ只中じゃあどうしても相手を美化してしまうものなんだ。
全てを知った積りでも見えないものは見えないんだよ。