おそ松くんや天才バカボンで知られる漫画家の赤塚不二夫が死んだ。昭和のど真ん中生まれの俺にとってはかなりショッキングなニュースだ。今で言えばスマップの誰かが死んだ様なもんだ。バカボンの方は、知っている人も多いと思うが若い人の中には、おそ松くんをまるっきり知らない人も多いのではないかな。とにかく登場人物のキャラが凄い。おそ松くんは六つ子の長男なんだ。六つ子だから皆同じ顔で着てる物も全部一緒。脇役がまた凄くてどんな状況でもおでんを食ってるチビ太、裸にパンツ一丁のデカパン、頭に旗が立ってるハタ坊、~だよーんって言うのが口癖のダヨ~ン、いつもほうきを持って掃除しているレレレのおじさん、あと人間以外でもニャロメやウナギイヌやケムンパスなんてのもいたな。その中でも主役を喰う程のインパクトを残していたのがイヤミって言う奴だ。前歯が明石家さんまの3倍位出ていて自分の事をおフランス帰りザンス。とか言う気取った奴だ。こいつが言葉で説明するのが難解なへんなポーズをとってシェ~~!と言うんだがこれが日本中で大ブレークしたんだ。道を歩いていてもシェ~、店の中でもシェ~、学校でもシェ~、家に帰ってもシェ~とシェ~を見ない日は無かった。漫画自体の内容はナンセンスギャグの連発なのだがとんでもないキャラクターがいくらでも出て来るので当時の俺も絶対外せない漫画のひとつだった。
正当派の手塚治虫に対してパンクな赤塚不二夫という感じだと思う。因みに俺はブラックジャック以外の手塚作品は、あまり好きじゃない。